社長としての言葉ではなく、1人の人間としての言葉が組織に魂を宿す

何かを始める時は、「なぜ」を伝えるのが大切と言います。
「何をやるか」「どの様にやるか」は伝えますが、結構「なぜ」を伝えないことって多いんじゃないかな?
僕がこれに気付いたのは、かの有名なサイモン・シネックの「ゴールデン・サークル理論」でした。

TEDの動画の中でサイモン・シネックが何度も「人はなぜに動かされる」と言っています。

例えば、僕は3年ほど前に出張先で風邪をひいてしまいました。
病院に行く時間はない、ということで薬局に行きました。
その時にかぜ薬に貼り付けてあったPOPが優秀でした。

「風邪を引いた、でも仕事を休めない方へ。眠くならないかぜ薬。今日1日を乗り切れます」という文字が大きく踊っていました。
そして、小さな文字で成分や服用法が書かれていた。

まさにゴールデン・サークルだと思ったのです。
Why:「今日1日を乗り切れる」

How:「服用法」
What:「成分など」

これはマネジメントも同じだと考えています。
「なぜやるのか」をメンバーと共有することが大切。

しかも必要性だけでなく、願いを共有することだと。
必要性とは、例えば「今、こういう時代だから◯◯する必要がある」というもの。
願いとは、「◯◯がしたい」

必要性は、言い換えれば「組織人としての言葉」
願は「1人の人間としての言葉」です。

プロジェクトXの題材にもなった富士山レーダーの逸話があります。
富士山レーダーは1964年に富士山の山頂に建てられた巨大レーダーです。
目的は、台風を上陸の前に観測することです。

危険を伴う非常に過酷な任務ゆえにチームメンバーには覚悟が要ります。

確固たる「なぜ」が必要ですが、もし、「会社の業績が良くなる」「上陸前に台風を観測する必要がある」といった言葉だったら、心に火は点かなかったと思います。

当時、リーダーの伊藤 庄助さんの言葉にぐっときます。

(引用)
社会の役に立つ一生に一度の仕事、なかなか巡ってくる仕事ではないけれど、自分の作ったものが永年残り役立っている。この事だけでも満足であるはず。自分がこの世に 生きていた証かもしれない。のちの人が それを見る時 思いだす。素晴らしいでは 無いでしょうか。あなたも是非残して見て下さい。

1人の人間としての、思い溢れる言葉だと思いました。

人は「なぜ」に動かされる。
そして、それは純粋な思いを乗せた「なぜ」なのだと思うのです。

僕の「なぜ」は一体、何だろう?…改めてそんな事を思いながら今日の記事を書きました。

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