「経営はスピードが命」と言うが、スピードを決めるのは組織の構造

意思決定に時間がかかる原因は組織構造にある

「経営はスピードが命」と言いますが、本当にその通りだと思います。
スピーディーな会社、例えば、僕のブログで度々紹介する京屋染物店さんは、「今日の京屋は昨日の京屋ではない」を合言葉に、毎日、何かが変わります。
この積み重ねは大きい。
1年後には、自分たちでも驚くような成長を遂げています。

一方で、遅い会社もあります。

例えば…
僕は数々の企業の社内研修をやってきましたが、研修の依頼から実施までの時間に、企業によって差があることに気付きました。

一番早かったのは、問い合わせから1週間後に研修を実施した企業があります。
一番遅かった企業では、問い合わせから実施まで8ヶ月もかかりました。

その差は何か?
後者は、担当者と僕の打ち合わせ内容を、直属の上司に報告します。
すると上司から「これはどういう事なの?」と聞かれ、それを僕に相談する…そんなやり取りの繰り返しで時間がかかったのです。
「時間がかかるので、その上司の方も交えて打ち合わせをしましょう」と提案(文句)すると、「組織のルールとしてそれができない」と言う。

実は、これが功を奏しました。
図らずとも、やり取りの中で自社の根本問題が浮き彫りになったからです。

常に「集団」というラジカルな状態を保つ

根本問題とは「カッチリと作り込んだ組織」です。

組織はキッチリと作り込まない方が良い、本当にそう思っています。
社長は、組織が階層的にしっかりしていると安心するし、何だか一人前の企業になったような気がするものですが、今の時代には合わないと考えています。

組織は何かを遂行するために結成されるものです。
やることが変われば、それに合わせ組織も変えなきゃいけませんが、カッチリと作ると柔軟に変化できません。
今のような変化が激しい時代には向いていないと考えるのです。

変化は常に現場の人間がキャッチします。
ピラミッド型の組織では、その情報を上にあげて、上が判断し下に降ろしていきます。
しかし、現場の生々しい感性は伝達すると色あせてしまいます。

現場発でアイデアが生まれ、自律的にチームを結成し、ノビノビと行動できるあり方が求められると考えています。

そういう意味で、僕は「集団」という表現を使うのです。
常に、変化に合わせ形を変えることができる、何にでもなることができる…そんな意味を含んでいます。

とは言っても、既存組織を壊すわけにはいきませんよね?
日々のルーチンワークができなくなってしまいます。

その場合は、新しいことに取り組む際に既存の組織は関係なく、プロジェクトチームを作る方法が有効です。

僕が経営してきた新聞店にも組織はありますが、新しい事業を立ち上げる際には、「この指とまれ」方式で部署関係なく公募してきました。
そこで生まれた事業が開花したら、全員に集まってもらい説明し、対話を通じて理解してもらいます。

組織はカッチリと作り込まない。
ラジカルな部分を常に持つことが大切だと思います。

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