変化に強い組織には3つの役割があり、役割を交代しながら前に進む

私たちは経営をテクノロジー的に捉える習慣があります。
ビジネスモデル、チームビルディングなどと、まるで機械を造るような発想です。
これらは「モデルありき」で、そこに自分たちを当てはめます。
とても便利な思考法ですが自律型組織においては、この考え方から離れたほうが良いと考えています。

なせなら、自律型組織には決まった形がなく、また状況に合わせて柔軟に形を変えるからです。
完成形はなく常に動的だからです。

かと言って、まったく型がないと理解がしづらいのも事実。
なので「状態」で見ていくのが良いと考えます。
自社がどんな状態になっているか?という視点です。

集団には3つの役割が自然発生する

従来の組織モデル発想では、役割を定めて個々人に振り分けます。
役割は固定しています。
部長の役割は◯◯、課長は◯◯と。
この組織体は決まった業務を進めるのには役立ちますが変化には弱いです。

組織は何かを遂行するために結成しますが、やることが変わったからといって、管理者がその都度組織を改変するのは大変です。
メンバーが振り回されて疲弊します。

自律型組織ではその時、状況に合わせ柔軟に形を変えていきます。
実際には、ルーティンを遂行するための組織は決められている、それと並行してプロジェクトチームが走るような構造が多いです。

さて、柔軟に形を変える、その実態を見ると、集団内に大きく分けて3つの役割が自然発生します。

1、リーダー役
2、フォロワー役
3、ギャラリー役

自律型集団が課題を持った時に、解決のために真っ先に動くリーダー役が現れます。
リーダー役をフォロワーが付き、フォロワーがフォロワーを呼びチームができます。
ギャラリー役は縁の下の力持ちのような存在で、目立ちませんが重要な役割を果たします。

リーダー役は取り組む課題によって変わっていく

活発な自律型組織ではリーダー役、フォロワー役、ギャラリー役が固定されず、取り組む課題によって変わります。

その様子は渡り鳥の編隊に似ています。
渡り鳥は非常に長距離の旅に出ますが、先頭を飛ぶ鳥は固定されていません。
入れ代わり立ち代わり交代していくそうです。
先頭には強い風圧がかかり大変なので交代制をとっているのだと思います。

自律型組織も同じようなイメージなのです。

例えば、当社では以前、スタッフ間のコミュニケーションを増やすという課題があり、僕がメンバーに「何か良い方法はないかな?」と問いかけました。
すると、新聞配達のアルバイトスタッフが「じゃあ、BBQをやって交流しよう」と発案しました。
実は、その方は大のBBQマニアなのです(笑)
そのアイデアに「それいいね!」とフォロワーが付きチームが結成されました。

また別に、顧客満足度向上という課題に対しては、パートさんが新聞紙を使ったエコバックを趣味にしていたので、「教室をやったらどうか?」と発案してくれ、すぐにフォロワーが付きチームができました。

さて、この様子を見ていて僕は感じました。
みんな自分の趣味や特技を活かした取り組みで、だからこそ楽しめて、だからこそフォロワーが付くのだと。

楽しんでいるからチームメンバーが増えていく…これが自律型組織の実態です。

□集団には3つの役割が自然発生する
□役割は固定されていない
□楽しんでいるヤツにフォロワーが付く

自律型組織を目指す方は参考にして欲しい現実です。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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