社長の「すべての責任を取る」という覚悟がスタッフの自発性に火をつけた

責任に対する考え方のズレが自発性を阻害する

責任という、当たり前に使われている言葉を今一度考える必要があると思っています。
その理由は、定義が曖昧で人によって解釈が違うということが多くあり、それ故の問題が多いからです。

問題とは…
例えば、ある企業では社員さんが自発的に決め行動できないという問題を抱えていました。
原因を探ると責任論に行き着きました。
自分で決めて行動して、もし失敗したら「責任を取らなきゃいけない」と社員さんが言うのです。
そこで「責任を取るって具体的にはどんな事をするんですか?」と聞くと、特に明確なものはない。

しかし、そんなんだから「上司の指示に従っておけば責任を追求されない」「無難で失敗リスクがないことだけをする」という風土になってしまっているのです。

これでは変化への対応が後手後手に回ってしまいます。
こういう企業では、上層部は「部下がだらしない」と言うし、現場は「上が責任を取らない」と嘆きます。

責任に対する共通認識がないとこういう事が起きるのです。

逆に、変な責任論がある会社もあります。
現場からの提案に対し、その上の何人もの上司の承認が必要なケースです。
稟議書に何個もハンコが押されるタイプね。

2年ほど前に、こういう企業さんから研修の相談を受けました。
人事部の方からの依頼でしたが、なんと打ち合わせに4ヶ月間もかかり、結論は「研修をやらない」というものでした(泣)
どうして、そんなに時間がかかったのかと言うと、先方の担当者には決定権がなく、僕とのやり取りを書面にして上司に提出をしていたからです。
その上司は僕のことも指示ゼロ経営のことも知りません。
だから、担当者に色々と聞くわけですが、その方も僕に聞かなきゃ分かりません。

しかも、もし研修が失敗したら承認した上司の責任になるので、とにかく細かい。
具体的な内容や時間割、さらには効果測定をどうすれば良いか?といったことまで確認が必要でした。

現場で決められない風土の中で、現場が主体的に決める指示ゼロ経営の研修をして意味があるのか?
結局、スタッフが自発的に動かない原因は風土にあり、スタッフの訓練で解決する問題ではないという結論を出し研修の開催はお流れになったわけです。

勉強になりました 笑

取る責任+果たす責任=最強のチーム

対し、今年、研修でお邪魔した企業さんは素晴らしかった。
女性経営者から依頼を受け打ち合わせをした際に、明確に「任せたら口を出しません。信頼して見守ります」と言いました。
同時に、「すべての責任は私にあるから」と言いました。

指示ゼロ経営の責任論は明確です。
任せた以上、すべての結果責任はリーダーにあります。
「取る責任」と呼んでいます。
どんな企業でも責任を取るのはリーダーにしかできません。

対し、スタッフには「果たす責任」がある。
これは最後まで諦めずに考え改善をする責任です。
その上で失敗をしたらしょうがないですよね。
でも、これができればリーダーも安心して任せることができますし、失敗は次に活きます。

覚悟が決まっている場合、研修は非常にスムーズに進みます。

研修の最後に、僕が20年ほど前に師匠から言われたことを紹介しました。

「米澤くん、君は成功をこんな風に考えていないか?」

今、進んでいる道が成功と失敗に分かれる…2本道になっていると。

「そうじゃない」とノートに書いてくれた成功論が右側の図です。

「後にならないと気が付かないけど、振り返ると一本道になっているんだよ」と。

この一本道を進める人は「果たす責任」をやり続けた人だと思います。

参加されたスタッフの目が輝いていました。

女性社長の「取る責任」の覚悟は、スタッフの「果たす責任」の覚悟を立ち上げたに違いありません。
その証拠に、たった3ヶ月間で見違えるようなチームに育ちました。

人は、責任=取ると考えがちです。
定義を定めて覚悟を決めることだと思います。

任せるリーダー+任されるに足る力を持ったスタッフ…この組み合わせで最高のチームになる、そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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