指示ゼロリーダーに欠かせない「自分から自分を離して状況を観る力」

指示ゼロ経営など自律型組織は「生態系」…やればやるほどにそう感じます。
リーダーによってコントロールされるのではなく、その時、その状況に合わせ自分たちで最適な形を創る、そのあり方が生態系だと感じるのです。

だから、僕は自分の仕事をチームビルディングとか組織開発とは言わないのです。
それらは誰かの意図で開発するものだから、根本が違うのです。

作るでも造るでも創るでもなく「なる」…自然と最適な形になっていくものです。

起きることのありのままを眺め受け入れること

今、自律型組織は非常に注目されていますが、決して新しいものではなく、私たちは色んな場面で体験していると思います。

例えば、僕が住む町で10年ほど前に災害が起きました。
数日間にわたり大雨が降り、至るところで土砂災害が起きました。
もう、行政や消防署、警察だけでは対応ができません。
そんな時に、「自然と」地域の人たちが動き出したのです。

ある人は行方不明者の捜索に参加、ある人はボランティアの炊き出し、ある人は救援物資の運搬と…「自然と」組織化が行われました。

当社も動きました。
土砂により道路の通行止めが発生しますが、復旧したり新たな通行止めが発生したりと混乱していたので、行政と連携して最新の道路情報を印刷して地域に配りました。

その時に行政のトップはどんなことを感じていたのでしょうか?
有り難い、頼もしい…そう思ったと同時に、コントロールできない不安も感じたと思います。

企業で指示ゼロ経営になる時も同じです。
「自分の思い通り」「自分に都合よく」組織が自律的に動くなんてことはありません。
リーダーの予想、想定を超える動きが起きますので、とてもハラハラします。

その時に、リーダーに求められるのは「生態系を眺める」という視点だと思います。
我慢はストレスを溜め込みますので長続きしません。
ありのままを眺め受け入れることだと考えるのです。

人の集団には、そもそも自律性があることを信頼して眺める

この感覚を、先日、山梨県の道志村の森で体感しました。
一般社団法人YORUMORIが主催する「よる森ツアー」に行ってきました。

森に入り、1人で自由に佇む企画ですが、これが非常に多くの気付きが得られます。
気付きは人それぞれですが、僕が体感したのは「意図を手放す」という感覚です。

森に佇んでいる時に色んなことを考えてしまいます。
やれ「自然は偉大だ」だとか「完璧な循環をしている」だのと。

しかし、森を構成する木々、微生物、虫、鳥、鹿などはそんなことは考えていません。
ただ「あるがまま」に生活を営んでいるだけで生態系が維持されるのです。

僕は森の中で考えることを放棄しました。
分かりづらい表現かもしれませんが、「自分から自分を離して」観る、聴く、感じることにしました。

その瞬間、「ああ、指示ゼロ経営をやっている時と同じ感覚だ」と感じたのです。
(この時点で思考が回ってしまっているのですが 笑)

さらに、「この感覚を今度のセミナーで伝えよう」なんて欲が出てくるし(笑)

自分から自分を離すことの難しさも感じたのです。

指示ゼロ経営は生態系です。
自分から自分を離して観る、聴く、感じる。

人の集団には、そもそも自律性があることを信頼して眺めること…森の中で改めてそんなことを感じたのです。

それでは今日も素敵な1日を。

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