リーダーが、社員を突き放さければならない時

リーダーが「メンバーの様子がおかしい」と気付き、「どうしたの?」と声をかけることがあると思います。

・朝、出社して挨拶をしたら、元気のない挨拶が返ってきた…
・なんだか最近、挨拶する時に目を合わせない…
・お願い事をしたら、ふてくされた顔をした…

こうした変化に敏感で、気が遣えるリーダーが組織をダメにすることがあります。

ネガティブなリアクションは、リーダーに気付いて欲しくて発している事が多いのです。
「元気のない挨拶をすれば、リーダーは何かを察してくれる」と期待してのコントロールです。
自覚のあるなしは別にして、こういうケースは多いと思います。

責任感があり親切なリーダーは、相手の思惑通りに、解決のために率先して動いてしまいます。
すると、部下が、嫌な態度を取るとリーダーがなんとかしてくれるという事を学びます。

動いたリーダーの様子を見た周りのメンバーの中に、コントロールをすることを学習する人が出ます。

1人増え、2人増え、4人増え…全体の20%を超えると、組織の文化になってしまいます。
リーダーはメンバーに振り回されながらも頑張りますが、当然、リーダー1人で解決できるはずがありません。
やがて、ちょっと問題が起きると、みんながネガティブな態度を取り、組織は機能不全に陥ります。
特に、人間関係に関する問題の場合、組織内に疑心暗鬼が生まれます。

責任感が強いリーダーほど、この不条理に陥ると思います。

僕は、コントロールに乗らないように、いつも気を付けてきました。
ある社員が、僕の前で仲間の悪口を行った時には、一切、相手にしませんでした。
その人は、僕に少しでも同調して欲しくて悪口を言うからです。

リーダーは、突き放す時は突き放す勇気が必要です。
メンバーによっては、「問題が起きた時に、率先して動くのがリーダーの役割でしょ?」と思っている人がいますが、それは間違いです。

自分たちで考え、自律的に解決できる組織を育てるのがリーダーの責任です。
魚を与えずに釣り方を教えるというやつです。

率先して動くとしたら、メンバーが自分たちで課題を受け止め考えるよう促すことです。

今日の記事を社員さんと共有して、「良い職場をつくるリーダーは誰なのか?」というテーマで話し合いをしてみてはいかがでしょうか?

全員の力で良くなった組織は、持続的、かつ自律的に健全化がはかれると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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