あなたの会社は冒険体質か? 守りの体質か?

失敗を回避するという人の性質が組織の不条理を招く

あなたの会社は冒険体質か? 守りの体質か?
僕のブログを読んでくださっている方には前者が多いと思いますが、世の中、守り体質の組織の方が多いように感じています。
特に、歴史が古い企業です。

創業期は良くも悪もカオスです。
早く安定期に乗りたいと思い、仕組みを整え組織を作り込みます。
安定期に入ると、それを維持することに注力します。

行動経済学の「人は損をしたくない」の原則通り、挑戦して富を失うなら現状維持を選ぶようになります。

失敗を恐れるようになるとどうなるか?
上司は部下に失敗されたら自分が責められるので管理が厳しくなります。
部下は、失敗して責められることを恐れ、上司の指示命令に従うようになる。
人として自然なこと、でも組織にとっての不条理が生まれるのです。

僕が以前に所属していた業界がそうでした。
トップは、頭では変革が必要だと分かっている、でも体質は守り、守り体質を強化する組織になっている…

すると根本問題を放置して小手先の改善ばかり行うようになります。
フルモデルチェンジではなくマイナーチェンジばかりになります。

やがて世の中の変化に置いていかれ、気づくと窮地に立たされてしまうのです。

辛辣に書きましたが、そもそも人は損をしたくない生き物、だから、どんな組織も陥る危険性があると考えています。

挑戦体質の組織+感性豊かな人材の活躍

こうした組織には、若く優秀な社員が辞めていく傾向があります。
時代の変化に敏感な彼らは、将来に希望が持てないと感じるからです。
同時に、年寄りの上層部は数年後には引退なので危険を冒してまで冒険をしようと思わない。

失敗を防ぐために作られた組織が行き着く墓場だと思います。

しかし、歴史が古い企業でも革新し続けるところもあります。
そうした企業の特徴は、若手が活躍していることにあります。
時代の感性を最も敏感にキャッチするのは若い世代だから、彼ら彼女らが変革のエンジンとなっています。

よく「若手の意見を聞く」と言いますが、そんなセコいものじゃない。
時代の感性は「肌で感じるもの」です。
言語化をすると魂が抜けてしまいます。
ガチガチの組織では提案は口頭ではなく文書を通じて行われることが多いから、上層部に届く頃には抜け殻のような提案になってしまいます。

以前に、たくらみ屋のオンラインイベントに登壇した木村石鹸の木村 祥一郎社長は、商品開発の提案は口頭による対話で行うとおっしゃっていました。

魂のこもったコミュニケーションを重視されている。
同社ではこれにより数々のヒット商品を生み出しています。

同時に、組織が挑戦体質になっています。
でも、最初からそうだったわけじゃなく、木村社長が就任した時には、これまでの守り体質が強かったそうです。

木村社長は、失敗したらそこから学べば良い、また、失敗と思っていたものが別の商品開発に活きる可能性があるとおっしゃっていました。

挑戦体質の組織+感性豊かな人材の活躍…変革の要諦だと思います。

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