人材育成の目的は何か?…その答えで人が育つ会社かどうかが分かる

「じんざい」には4種類あるという話があります。

人在…いるだけの人
人材…事業構築の材料
人財…企業の財産
人罪…笑

上手いこと言いますよね。

一般的には「人材」です。
人的材料という意味でしょうか?

確かに人を材料のように消費している企業があります。

僕の友人は大学を卒業後、大手メーカーに就職しました。とての元気の良いヤツで、入社当時は「トップに登りつめてやる」と意気込んでいました。
しかし、昨年、久しぶりに会った彼には、その元気はありませんでした。
その理由は「肩たたき」にあったからです。50歳以上を対象に、早期退職が勧められたのです。
応じれば割増の退職金がもらえるが、残れば賃金をカットされるのです。
友人は、「これまで頑張って会社に貢献してきたのに、ひどい仕打ちだ」と怒っていました。

早期退職制度は、人件費削減を目的とした希望退職と違い、社員のキャリア形成を支援するためというのが名目となっていますが、実際は「肩たたき」のツールとして使っている企業が多くあります。

まさに人的材料を消費(浪費)する経営だと思います。

腹が立つ話ですが、まあ、社員を搾取する会社は、社員から搾取されますから、やがて衰退するでしょう。

友人の例は最悪のお手本のようなケースですが、無意識のうちに社員を消費していることもあります。

それは「人材育成の目的は何か?」という問いで浮き彫りになります。

おそらく、多く経営者が「業績を上げるため」と答えると思いますが、その背景には、そのための手段(材料)として社員が位置づけるという意識があると思います。

「社員教育は消費ではなく“投資”だ」という人もいますが、リターンが目的である以上、それも同じ発想です。
「リソース」という言葉を使う背景にも同じ意識があると思います。

僕が知る経営者の中には、社員教育の目的をこう答えた方がいます。

「もし、自社が倒産しても、その後、引く手あまたな社員を育てること」

僕は、そういう人を育成できれば倒産するようなことにはならないだろうなぁと思いました。

また別の経営者は、「自己成長という、人生の中でも充実した体験をしてほしいから」と言いました。

僕が夢新聞を行った学級の担任は、教育の目的をこう述べました。

「どんな時代になっても、どんな場に行っても生きていける人を育てること」

正解がなく予測不能な時代を生きるために、その教員は、日々の授業で、チームワークを形成し知恵を出し協働する訓練を行っているのです。

教育の目的は何か?
もし、育てるのが、あなたのお子さんだったら、何を目的にするでしょうか?
世帯年収の向上でしょうか?

ここに人が育つ要諦があると思うのです。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!

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