苦しさに耐えて喜びを手にする経営から「愉しさの蓄積」で成果が出る経営へ

「お客様に感謝されることで業績が良くなるなんて最高です」

僕の新刊「賃金が上がる!指示ゼロ経営」で事例紹介させていただいた企業の社員さんが口にした言葉です。

僕はこの言葉を聞き、25年前を思い出しました。
25年前、僕は新聞販売店の社長として奮闘していました。ご存知の通り、新聞の営業は乱暴です。当時、業界は衰退期に入った頃で、頑張っても頑張っても成果が出ずに悩んでいました。
営業に行けばお客様に塩をまかれます。辛い思いをしても報われず、仕事が楽しくありませんでした。

当時の僕は、仕事が愉しいなどということは、おとぎ話の世界だと思っていました。

それから数年後、僕は師匠である小阪裕司先生(ワクワク系マーケティング実践会主宰)に出会います。
そこで、頑張っても成果が出ない企業と、愉しく成果を出している企業の違いを理解します。
違いとは、時代に合った商いをしているかどうか?ということです。
25年前、社会は人口減少期少し手前という時期です。生活者は一通りのモノを手にし、成熟社会に入ったばかりでした。
それなのに、僕は、人口増加期+生活者はモノに満たされていない時代…成長期の経営をしていたのです。

成長期では、いかにモノを効率よく作り、効率よく顧客に届けるかが最重要課題です。
社員には機械のような働きぶりを求めます。組織づくりも人材育成も、モノの効率化が目的です。
断られても断られても、顧客を訪問しビール券や洗剤と引き換えに新聞購読をお願いできる人間を求めたのです。
仕事そのものは愉しくないが、成果が出たので報われたのです。

成熟社会に入り経営の作法が変わりました。モノを並べておくだけでは売れません。お客様と交流する中で、モノを買う意味をお伝えし、納得してくれなければ売れません。
関係性が鍵を握る時代になったのです。

関係性とは第一に「好感」と「信頼」です。

今は、さらに時代が進み、生活者は企業が持つ哲学や思想をも選択基準にするようになりました。

僕がアップルを好きになったのは、「Think different」のメッセージです。

「大人になると、この世界とはこういうもので、自分の人生も、その中にある人生を生きることだ、と言い聞かされることになりがちだ。そういうのは、とても制約された人生だ。たったひとつ、単純な事実に気づけば、人生は可能性がずっと開けたものとなる」

「こういうものだ」という制約に異を唱えたメッセージに心が震えました。

共感は、自分の思想や哲学、好みを明確に発信した時に生まれます。

関係性が繁栄の源泉という時代になりました。

「お客様に感謝されることで業績が良くなるなんて最高です」という言葉は、成熟社会における経営の成功の証だと考えるのです。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!

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