商売の秘訣は顧客の望みを知ること。モノに満たされた現代人は何を望んでいるのか?

商売の基本は、お客様にお役に立ち喜ばれることです。
言い換えれば、「お客様の望みを叶えること」ですが、その「望み」が時代により変わってきています。
現代人は何を望んでいるのか?
自社は、それにどう応えるか?
今日の記事では、そんなことを考えたいと思います。

戦後、日本は本当に何もない状態から再スタートを切りました。とにかく何もない状態ですから、生活者の望みは「モノが欲しい」ということです。
それに応えるために、ソニーやホンダなどが創業し、素晴らしいモノを創造しました。

モノが作られると、次は流通です。戦後から10年ほどしてダイエーが創業しました。以前からある老舗とともに、モノの流通に貢献しました。

その後、いざなぎ景気を経て日本は経済成長期に入ります。

世の中に優れたモノが普及し、生活レベルは向上します。企業は、より高性能な製品を投入し、生活者は買い替えを行いました。
生活者の望みは「より良いモノが欲しい」です。

僕が高校生の時は、バブル期でした。
この頃、ブランドブームが起こります。この望みは「一目置かれたい」です。

その後、バブル経済が終わります。
2000年に入ったくらいから、急に、「ブランドを自慢するのはダサい」という風潮が生まれます。
当時、若者を中心に、「しまむらで買った服に、自分なりの加工を加え着るのがカッコいい」という風潮がありました。
「より自分らしく」という望みを持つ生活者が増えたのです。

「とにかくモノが欲しい」→「より高性能のモノが欲しい」→「他者から認められたい」→「自分らしくありたい」

マズローの欲求段階説によると、この次に、最終段階として「自己超越の欲求」があると言われています。
他者に喜んでもらいたい、社会をより良いものにしたいという欲求です。

すでに、若者を中心にこの欲求で生きている人がいます。

欲求の進化を自動車に当てはめると、このようになります。

「車が欲しい」→「より高性能の車が欲しい」→「他者から羨ましがられる車」→「家族を幸せにする車」→「交通事故を防ぐ車」→「環境を破壊しない車」

幸せのカタチが高度になっているとともに、より広い範囲で多くの人が幸せになるという進化を遂げています。

商売がお客様の望みに応えることなら、私たち商人は何ができるでしょうか?

僕もしっかりと考えていきたいと思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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