始めたその日から組織が活性化する、誰でもできる実践アイデア

暖かくなると、気持ちが前向きになりますよね。
何か新しいことに取り組む意欲も高まると思います。
そんな時だからこそ、試していただきたことがあります。
それは、「環境を変える」ということです。

「人は環境の子」という言葉があります。価値観や考え方、習慣などは、環境で決まります。
特に、3歳までの環境が大切だと言われています。

人と組織が活性化する環境があります。
今日は、その中でも、実例があり、効果を確認しているものを2つ、紹介しますね。

1つ目は職場のレイアウトです。
当社は、今から20年ほど前に建て替えをしました。僕の自宅に併設した社屋が手狭になり、広い場所へ移動しました。
敷地面積は、これまでの5倍ほど。
贅沢なレイアウトが可能になりました。

が、これが思わぬ弊害を生んだのです。

旧社屋は、狭いので営業社員も新聞配達社員も事務社員も、みんなが同じ空間で仕事をしていました。
新社屋では、近代的なオフィスに憧れ、パーテーションで部門のスペースを区切り、自分たちの仕事に集中できるようにしました。
パーテーションという物理的な境があるだけで、「こちら側」と「あちら側」という世界ができ、それぞれの世界内での結束が強まります。
結束は排他を生みます。
結束を高める最も簡単な方法は、敵をつくることです。
あっという間に、部門間が分断し、チームワークが機能不全に陥りました。

一番、身の置き場に困ったのは社長である僕です。
そこで、パーテーションを廃止しました。
社員の机もごちゃまぜにしました。
レイアウト変更の作業は、みんなで協力して行いました。

そうしたら、今までが嘘のように世界が1つになり、チームがまとまるようになりました。

食品会社は、アレルゲンを含む食品の製造は、別の部屋にしなければなりません。
ある会社では、部屋を分けたらチーム間の仲が悪くなったと言います。
法的な縛りですので、勝手に変えるわけにはいきません。
そこで、作業以外の場で、チームを超えて一緒に取り組むプロジェクトを企画したところ、チームワークが改善したそうです。

人と組織が活性化する、2つ目の方法は、「呼び名を変える」という方法です。
僕の親友の会社には「サンシャイン運動」なるものがあります。
社員を「さん」で呼ぶ運動のことです。
上手いネーミングをしますよね。
狙いは上下関係を薄め、組織を活性化することです。

7月12日に発売予定の新刊に、事例紹介で登場する、「株式会社ザカモア」(西村拓朗社長)は、社長を含む全員を「イングリッシュネーム」で呼ぶことで組織を活性させました。

西村社長は「トニー」と呼ばれています。
トニー社長とか、トニーさんではなく、「トニー」です。
同社が4年ほど前に、上下関係のない自律型組織への移行を決断し、一番最初に取り組んだことでした。

今日は2つの方法を紹介しましたが、これ以外にもたくさん、やり方はあると思います。
効果的な方法があれば、僕に教えて下さい。

ではでは、今日も素敵な1日をお過ごしください!

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