すべての課題は、尽きるところ「風土」に起因する。ノウハウを学ぶ前に風土を整えるべし

僕は中学生の時に、すぐに風邪をひく少年でした。
あまりにも弱いので、親が心配して、色んな医者に連れて行ってくれるのですが、医者によって治療法が変わるわけではありません。
風邪薬をくれるだけです。

しかし、ある医者だけは違かったのです。
70歳は軽く超えているであろう医者が、「あんた、普段から甘いもんばかり食べてるだろ?今日から、3ヶ月間でいいからやめてみな。」と言うのです。

妙な説得力があり、試しに止めてみたら、本当に風邪を引かなくなりました。

他の医者とは見ているところが違うのだと思いました。
風邪をひくという現象の背景にある根本原因を見ていたのです。

企業も同じだと思います。
良い現象も、好ましくない現象も、表層化している現象には、それを引き起こす根本原因があります。
良い現象も好ましくない現象も、根本原因を掘り下げていくと、「風土」に行き着きます。

例えば、ある企業では、「業績が良い」という現象が起きていました。
理由は、ヒット商品を開発したからです。
ヒット商品は、現場の最前線で働く女性社員さんが開発したと言います。
そこで、開発チームにインタビューを試みました。

すると、見に見えない風土が要因であることが浮き彫りになったのです。

□人間関係が良い。
□自分たちが大切にする価値観が共有されている。
□映像化できるようなリアリティあふれるビジョンが共有されている。
□チームで課題に取り組んでいる。
□任されている。
□上下関係が薄く、自由に発言できる。
□失敗を責めず、むしろ、挑戦したことを称える文化がある。

こうした風土で働くと仕事が愉しくなります。
愉しさは創造性を刺激し、価値の高い仕事をします。
結果、顧客から喜ばれ、さらに働き甲斐が高まり、仕事が愉しくなり、創造性を刺激し…(以下、繰り返し)

こうして、モチベーションと創造性が再生産されているのです。

繁栄の礎は、表層化していない、深い部分にあります。
ここを整えずして、どんなに優れたノウハウを導入しても芳しい成果は出せないと思います。

僕の少年時代に、医者がアドバイスしたような、「体質づくり」を企業でも行うことが大切だと考えています。
時間がかかりますが、結局のところ、それが一番の近道だと思います。

というわけで、今日も愉しくご機嫌で仕事をしましょう。

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