「自分に社長の資格があるのか?」と悩んだ時が飛躍のチャンス

ピンチはチャンスという言葉は本当だと思います。
大変は「大きく変わる」と書きますが、大変な時には大きく成長する可能性を秘めていると思うのです。
特に、人と組織が成長する時に大変なことが起きます。

それは「擬似的な死」です。
擬似的な死とは、何かが終焉を迎える時のことを言います。

例えば、卒業がそう。
よく卒業前に「卒業まであと○○日」と掲げるクラスがありますが、終わりを意識するとエゴが柔らかくなり精神的に成熟することがあります。
卒業間近、特有の崇高な気持ちになれるのはそのためです。

よく、大病、事故、倒産などの「大変」を通じ変わる人がいますが、これも同じだと思います。

僕の知り合い(社長)は事故で死にかけましたが、それ以降、会社が調子良いです。
本人曰く

「本当に大切なことが分かった」

それまでは会社の業績が一番で、そのためには多少の犠牲はやむなしという姿勢でした。
そのため社内の雰囲気はギスギス、イライラ、ビクビク。
チームワークは悪いわ、お客様に心込めた仕事はできないわで、結果的に業績を落としてしまいました。

今は、「一度きりの人生を思いっきり謳歌する」という事を一番、大切にしています。
信頼できる仲間と有意義なことに挑戦すること。自分の居場所ができること。仲間をリスペクト、感謝できること…優先順位が変わったのです。

その結果、皆んながイキイキし、良いアイデアが生まれ、お客様との関係性も良くなり業績が向上したのです。

「自分には社長の資格があるのか?」
「社員を信頼できているのか?」

社長だって自分に対する自信を失うこともあると思います。
でも、その時こそ、飛躍の時だと思うのです。

とても勇気が要ることだけれど、その気持ちを自分で受け入れ、社員さんにも正直に伝え「力を貸して欲しい」といえた時、組織は一気に変容します。

先日、そんな状態にある社長に話をお聞きしました。
事情があり現場に立てなくなった時に、「会社は大丈夫だろうか?」と不安になった…その時に気づいたのです。
社員を信頼していない自分に。

そして、なんと、それを正直に社員さんに伝えたのです。
そして「申し訳ない」と詫びたのです。
決して卑屈になったのではありません。

まさに擬似的な死だと思いました。

飛躍直前にある、僕はそう思ったのです。

今日の話はとても難しいことだと思いますが、社長をやっていればいつか経験しなきゃいけないことだと思います。

頭の片隅に今日の記事のことを置いておいていただければ幸いです。

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