社長が一度も会ったことがない社員が会社を発展させる企業がある

人は、指示された時には「◯◯せねばならない」という気持ちになります。
それが任された時には、より積極的な責任感を持ちます。
指示ゼロ経営が生まれた当初は「いかに任せるか」がテーマでしたが、近年、もっと凄いモチベーションが生まれる関係性があることに気付いたのです。

任せるという行為は、基本的に立場が上の者から下の者に対し行われます。
どこまで行っても上下関係のもとに成り立ちます。
同時に、任せれば任せるほどに上下関係を強化します。

別に悪い関係ではありませんが、よりイノベーションを起こすような関係性があるのです。

先日、そんな会社の社長に出会いました。
システム開発やHPの作成などを手掛ける合同会社イーポート(尾畠 悠樹社長)という会社さんです。

同社は全ての社員さんがリモートワークで働いています。
その理由、思いが素敵なのです。

同社のサイトに社長の思いが書かれているのでお読みください。

リモートワークを広げることで都市部への一極集中が改善されます。
全国、どこにいても自宅で働けるとしたら子育てをしながら仕事ができるし、家にいるということで地域社会の保全に繋がります。
(ご近所同士の支え合いで地域の課題を地域で解決できるようになる。税金も増えない)

HPやシステムを作っているようで、実は新しい社会を作っている会社さんなのです。

さらに、僕が驚いたことは、実質的に業務の中枢にいる30代の女性社員さんとは、リアルで会ったことがないと言うのです。
この方がいなくなったら業務が回らないというポジションです。

よほどの信頼関係がなければできない芸当です。
では、その信頼関係がどのように醸成されているのでしょうか?

それは、指示でも任せるでもない、その先の「頼りにする」という事から生まれる関係性で成り立っているのだと思いました。

その証拠に、尾畠社長は、口を開けば「ウチの社員さんは本当に優秀で…」と社員さんの自慢話しをするのです。
業務の流れを尋ねても、気づくとその業務に携わるスタッフの自慢話しにすり替わる。

勘違いしてはいけないのは、褒めて伸ばすという事をしているわけではないということです。
相手をリスペクトする、その心で接するから言葉を超えて気持ちが伝わってくるのです。
このニュアンスはその場にいないと分からないんだよな〜

同社は、理想の社会づくりのために、まず100人の雇用を創出するという直近目標を持っていますがすぐに達成しそうな予感がしました。

コロナ禍に入りリモートワークの問題点が浮き彫りにりました。
同時に、リーダーの存在意義も問われました。
これまで「睨みをきかせに会社に行っていた」リーダーは不要になるでしょう。

新しい時代の働き方と、それを支える人間力に触れ、とても興奮したので今日の記事にしました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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