ここまで到達したら社員のヤル気は勝手に自家発電されるというポイント

いや〜、2022年初っ端から嬉しいことがありました。
昨年の夏から研修でお世話になっている企業さんが、「これぞまさに指示ゼロ経営の真髄」という実践をされているからです。

その企業さん、90年以上の歴史がある老舗ですが、とにかく発想が新しくユニーク。
社長の遊び心と仕事を愉しむ文化が社内に根付いているエネルギーあふれる会社です。

同社は現在の社長の代になり大きく成長しましたが、現在、組織運営のOS を指示ゼロ経営に入れ替えようとしています。
社長の覚悟は相当なものです。
パソコンのOS入れ替えだってリスクを伴う大変なことですが、社員数240人以上の会社の組織OSを変えるとなると沿革に歴史を刻む一大事ですからね。

先日、その企業さんで社内イベントがあり、その様子を録画で拝見しました。

その中で、ある女性社員さんがこんな事を言っていました。
これがまさに指示ゼロ経営を学ぶ全ての方に知ってほしいことなのです。

最初に「指示ゼロ経営の研修をやると聞いた時は正直怪しいと思いました。

まあ、これはよしとします(笑)
提唱者は爽やかなんだけどね…

重要なのはこの後の言葉です。

最初は「上司が指示しなくても自分一人で考えて仕事しなさいよ経営」だと思っていたが、学んで実践してみて「仲間でPDSを回し続けていく結果、上司が指示しなくてよくなる経営」ということが分かりました。

「PDS」とはP=計画、D=実行、S=検証…いわゆるPDCAサイクルを3つに簡略化したものです。
指示ゼロ経営は、このPDSをチームの協働で回します。
P=三人寄れば文殊の知恵を出し、D=役割分担を自分たちで決め実行し、S=実行した結果をみんなで検証し次に活かす…これを自律的に行います。

大きな特徴の1つは、D=の段階で「1人も取り残さない」を行動原理としていることです。
困っている仲間を必ず助けるという文化が最高の人間関係を作りますし、1人で抱え込まなくて良いという安心感が挑戦意欲を生みます。

その社員さんは、最初は仕事と責任を押し付けられると思って萎縮したのですが、やってみたら自分たちで仕事を創造できる喜び、仲間と協働する愉しさを知り、指示ゼロ経営が心地よくなったようでした。

今、その社員さんのチームでは「小さな成功体験をつくる」ことを目指しています。
ここも成功の鍵を握る大事なので説明しますね。

「ローマの道も一歩から」と言いますが、どんなに大きな挑戦でも最初にやることは小さなことです。
その小さな取り組みを成功体験にできるかどうか?で二歩目の意欲が変わってきます。

「成功体験をつくれるか?」ではなく「成功体験にできるか?」が重要。
成功をしたのに自分たちはそう認識していない事が多いのです。
自分たちのことは当たり前に思うことが多いからです。

だから、自分たちが「何を意図して(P)」「何をやって(D)」「その結果、どんな成功をつかんだのか?」…小さなもので良いので確認することが大切なんです。

そして、「私たち、良くやったよね」と小さな打ち上げをすることです。
みんなで協働し成果をつくる喜びを体験すれば、PDSの回転にエンジンがかかります。

そうなったらこっちのもの。
自分たちの行動が次なるエネルギーを生む、モチベーションのエコシステムが出来上がります。

きっと、同社のチームは数カ月後にそんな状態になると思います。

仲間と協働することで、自分の居場所ができること、仲間に対し感謝と尊敬が持てること、成長が実感できること、これが指示ゼロ経営が目指すハッピーな生き方なのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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