真に人間を信頼する者の言葉は、こうも人を勇気づける

人材育成の真髄は、「人間をどう観るか?」だと思います。
人は自らを成長させる意思がなく、仕事にやりがいを求めることなく、管理をしないとサボると観ていれば、当然、管理・監視が強くなります。
すると、相手は「私、信頼されていない」と感じ、成長意欲が削がれてしまいます。

人はそもそも善良で自律的、積極的だと観れば、かける言葉に信頼の気持ちがこもるし、任せることができるから成長します。

こうした人間観はこれまでの人生で心に染み込ませた観念だから変えるのは大変ですが、書き換えは可能だと思います。
解釈を変えてみる。
信頼を基にしている人と接する。

そうすることでリフレーミング…今までとは違った見方に転換することができるはずです。

僕は幸運でした。
一番、近くにいる家族が溢れんばかりの人間愛、信頼を持っていたからです。
特に、おばあちゃん。

おばあちゃんは僕は20歳くらいの時に亡くなってしまいましたが、明治生まれの豪傑でした。

一番左がおばあちゃん、子どもは僕です(笑)

太平洋戦争中、地元の婦人会で皇居のお掃除の奉仕に行く時も、「行っている間に空襲でも受けたら誰が子どもたちを守るんだ」と言い、1人だけ行かなかったそうです。

左翼思想の持ち主じゃないよ 笑
周りに流されない芯の強い女性なのです。

おばあちゃんの人間観を物語るエピソードがあり、子孫に受け継がれています。

僕の父親が子どものころの話です。
朝、登校する時は晴れていた、しかし下校時には雨が降ることってありますよね?
そんな時、当時の女性は専業主婦が多く、学校まで傘を持って迎えに来る母親が多かったそうです。

ウチは商売屋なのでそんなことはできません。

父は、抗議したそうです。
「なんでウチは…」と。

その時の返答が豪傑。
普通だったら「ウチは商売をやっているから無理なんだよ」と言いますよね?

おばあちゃんこう言いました。

「大丈夫。雨ごときで溶けてしまう身体に生んでいないから」

もう抗議する気が失せるほどに気持ちが前向きになります。

テクニックじゃない。これが人間観の成せる技なのだと思いました。

信頼の人間観を持つ者は周りを勇気づけます。
一緒にいる時間が長いと、なんだか根拠のない自信を持つようになります。

そんな存在に、自分がなりたい…おばあちゃんの遺影を見ながら、80年前に起きたらしいエピソードを思い出したのです。

 

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