特定の社員をみんなの前で褒めるとチームは活力を失う

よく、「叱る時は個別に、褒める時はみんなの前で」と言われます。
みんなの前で叱ったら本人のプライドに傷がつきますから、これには賛成です。
しかし、指示ゼロ経営ではみんなの前で褒めることはご法度です。

なぜならば、人の自発性とチームの自律性を破壊するからです。
さらに、場合によっては人間関係に影を落とすからです。

どうしてか?
どのように関わるのが良いのか?
今日はそんなことを考えたいと思います。

褒めたつもりが周りの社員の自己肯定感を壊していた

以前に、僕がある社員をみんなの前で褒めたことがあります。
とても優秀な社員で、何度も褒めました。
しかし、ある日、その社員から「みんなの前で褒めるのはやめて下さい」と言われました。
その心は言いませんでしたが、僕にはなぜそう言うのかサッパリ分かりませんでした。

それが分かったのは社内がおかしくなってからです。

みんなの前で褒める行為は、巧みな社員のコントロールです。
意図は、「みんなも褒められたければ◯◯さんを見習うように」ということでしょ?
優秀な社員の行動を広げたいという意図があります。
確かに、これはリーダーに褒められたくてウズウズしている人には効きます。

しかし、こんな関係を続けていたらいつまで経っても自分の意思で行動する人にはならないと思います。
誰かの評価で生きる受動的な人間を育ててしまいます。

自立した人間ほど褒められると気持ち悪がります。
その理由は、純粋な感謝の気持と違い、褒める行為にはこちらのコントロールの匂いを感じるからです。
「褒めてオレをどうしようっての?」と気持ちが悪くなるのです。

さて、みんなの前で褒めることの怖さはここからです。

この話の前に、「メッセージの解釈」という話をします。
言葉は、こちらの意図とは違う解釈をされるそうです。
例えば、「勉強しなさい」という言葉は「お前は勉強しないヤツ」という意図で伝わります。
さらに、時間とともに「お前はダメなヤツ」と拡大解釈されるそうです。
怖いですよね?

個人をチームから分離させてしまうようなコミュニケーションはご法度

みんなの前で褒めると、それを聞いた仲間にも同じことが起こります。
褒められた社員と比較し「お前らはダメだ」と解釈する人がいるのです。
自立した人なら自分を自分で評価しますから大丈夫ですが、依存体質の人の中には裏の解釈を真に受ける、あるいは自分へのあてつけと解釈する人がいます。

冒頭に紹介した「みんなの前で褒めないで」と言った社員は、自分が褒められることで仲間の気分が害されることが嫌だったのです。

その社員の意図はもう1つありました。
それは僕のリーダーとしての考え方…指示ゼロ経営に大きな学びを与えてくれました。

ある日、その社員が僕に「私だけの手柄じゃないんです」と言いました。
裏方でサポートをしてくれた仲間、仕事のコツを教えてくれた仲間、落ち込んでいる時に励ましてくれた仲間がいてこその成果だと言うのです。

僕は、成果の背景にある助け合いや学び合いを見ていなかったのです。

そんな僕に、「◯◯さんを見習え」と言われた仲間たちは気分が悪かったと思います。
こんなことを続けていたら、社員同士の人間関係が破綻してしまうと怖くなりました。

指示ゼロ経営では、個々の社員を比較する相対評価はご法度です。
チームに関わり、チームが以前と比べてどう成長したかを観ます。

チームは花形もいれば裏方もいますが、1人1人が自分の役割をまっとうするのが「全員で経営をする」ということだと考えています。

個人をチームから分離させてしまうようなコミュニケーションはご法度なのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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