ある日を境に売上が激増したケースから見る、商売の不思議な真理

商売は等価交換だと言われます。
Aというモノの価値に対し、それ相応の代金を渡すことで取引が成り立ちますからね。

しかし、商人によってはそのバランスを良い意味で崩す人がいます。
モノの価値+親切だったりと、価値を高めるケースです。
バランスが崩れると相手は何かで埋め合わせをすることがあります。

例えば、妻は、旅行に行くと近所の八百屋さんにお土産を買います。
その理由を聞いたら「いつもすごく良くしてくれるから」と言います。
別にサービスでニンジンを一本おまけしてくれるわけじゃない。
物質以外の「何か」が付加されているのだと思います。

妻は自分でバランスを取っているのです。
お金を払った時点で交換が済んでいないということなのです。

商売というのは、本質的にはエネルギーの交換を行う営み、そう考えるようになりました。

僕にも経験があります。
僕が家業の新聞店を継いだ当初、地域の人から「町の三悪堂」と言われていました(笑)
◯◯堂という名の3社が町を悪くしているという意味ね…
(ちなみに当社は共和堂です)

僕の代で最初に取り組んだことは「脱・三悪堂」でした。
とにかくお客様に喜ばれることを全社あげて徹底的に取り組みました。

あっという間に評判が覆りました。
これはギャップ効果だと思っています。
不良がゴミを拾うだけで「良い子ね〜」と言われる、アレと同じだと思います。

ある日を境に、お客様から畑で採れた野菜やら旅行のお土産をいただくようになりました。
夏なんかは休憩室が茄子だらけになり、冗談で「今期の賞与はボー茄子ね」なんて言うくらい。

これは、明らかに崩れたバランスをお客様が取り直してくれたのだと思います。

で、面白いのはここからです。
茄子をいただいても嬉しいが、やっぱり売上を作りたいと思うじゃないですか?
それを師匠に相談しました。
そうしたら師匠は「新聞以外の商品を売りなさい」と言いました。
考えてみると茄子だらけになるのも当然のことです。
だって、今、読売新聞を取っている人が、もう一紙、別銘柄を取るというのは無理があります。

そこで、書籍を販売することにしました。
するとバカ売れしたのです。
同時に休憩室からは茄子が少なくなりました。

お客様は、本を買うという行為で返してくれたのです。

物質ではない価値を付加すること。
原価もコストも安く済むわけですから、中小企業が目指す領域だと考えています。
何よりも心が豊かになるあり方だと思います。

さらに、交換を1対1でやるのではなく、第三者に入ってもらう方法があることも知りました。
価値が勝手に増幅されるのです。
この件に関しては、明日の記事で紹介しますね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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