仕事ができ責任感があるスタッフが突然、退職願いを出す時

僕にも経験がありますが、デキない部下に対し、「もういい。私がやるから」と言ってしまった経験はないでしょうか?
その時の心境は「自分がやった方が早い」といった合理的な理由ではなく、イライラ・じれったい気持ちだと思います。

これはリーダーに限らずメンバー間でも起きることだと思います。
この態度はチームワークに悪影響を及ぼします。
一番、大きな弊害は「もういい」と言う人がいると、まわりのメンバーが「自分もこう扱われるかも」と思うことです。
萎縮すると良い仕事は出来ません。

でも、今日の記事は「こういう態度を戒めましょう」という話ではないのです。
こういう人が出る背景を探ることが大切だと考えています。

「もういい」」は1人で抱え込んだ人が陥る

大抵、「もういい」を言う人は責任感、成果意識の強い人です。
その責任意識ゆえに起きるということを実証実験で明らかにした方がいます。
上越教育大学の西川 純教授です。

西川先生は中学校1年生の理科の実験グループで実証実験をしました。
実験ではリーダー各のAさん、相対的に能力が低いDさん、それ以外のBさんCさんで構成されています。

DさんのカバーをAさんが行っていたそうです。
しかし、Aさんは段々と嫌になってしまいました。
そして、ついにDさんに対し「もういい」と言ってしまったそうです。
そして、BさんとDさんは別のグループに移ってしまい、Aさんは孤立してしまったそうです。

同じような状況の別のグループがありました。
そこではチームは良好な関係を維持したそうです。
その違いは何か?
僕はリーダー各の生徒の性格の違いかと思ったのですが、実はBさんCさんにあたる人の行動の違いでした。

バラバラになったグループはAさんだけがDさんの面倒を見ていたのに対し、良好な関係を維持したグループはみんなが面倒を見ていたのです。

つまり、Aさんは自分1人で背負ってしまい負担に耐えられなくなってしまったのです。

さて、バラバラになったグループを見た教師がAさんに「そういう事を言うもんではない」と注意したらどうなるでしょうか?

恐ろしい話です。

本人ではなくまわりのメンバーの行動を変える

職場でも同じようなことが起きていると思います。
Aさんのようなスタッフはいないでしょうか?
バリバリと仕事をこなし面倒見も良い、しかし人への当たりがキツイ人です。

おそらく、そういう人はまわりから「人の気持が分からない人」という見方をされているかもしれません。
しかし、Aさんの気持ちが分からない、周りの人も同じです。

僕は、せめてリーダーだけでもAさんの気持ち、状況を把握することが大切だと考えています。
一番、客観的に全体を観れるのはリーダーだからです。
そしてAさんの行動ではなく、まわりのスタッフの行動を変える…デキない人を支援するという行動を促すことです。

その方法は、Aさん1人に背負わせると危険だという事をメンバー全員と共有し、話し合うこと。
そして、もし、こういう状況に陥った時は、リーダーからその事実を指摘することです。

ちなみに、西川先生は「中長期的な仕事はペアでは行わない方が良い」と言います。
その理由は、どちらかがAさんのようになった時に、フォローする人がいないからです。
短期間であれば我慢できますが、中長期的になると互いに無理ですよね。

リーダーは人間関係が及ぼす作用を理解することがとても大切だと思います。
作用し合ってできるのがチームワークであり、そのためにはチームが良好な状態を保つのに必要な、各種役割を理解することだと考えます。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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