真に逞しい人材と組織が育つ、お膳立てをしない教育

お膳立てが逞しい人材・組織育成の妨げになる

経営者に限らず、ビジネスパーソンに限らず、誰しも物事を上手くやりたいと思いますよね?
「上手くやる」とは、できるだけトラブル・対立を避け、物事を進め、最大の成果を手にする、そんな事です。

世の中にある様々なノウハウは、そうした思いに基づいて作られていると思います。
子どもの教育もそうです。
できるだけ分かりやすく。
できるだけ快適に。
できるだけストレスなく。
そんな教育環境を求める親が多いと思います。

しかし、僕は、それでは真に強い人間は育たないと考えています。
分かりやすさ、快適さ、ストレスのない環境が悪いわけじゃない。
それらを大人(社長・上司)がお膳立てすること問題があると考えるのです。

僕がこの事を肚で理解した出来事があります。
僕が新聞店の社長時代に10年ほどフリーマーケットを開催していました。
そこで、子どもたちに、商売をしてもらうという企画を立てました。
商売を通じ人に喜ばれる力、計画→やってみる→改善する、仲間と協働する力…ひとことで言えば生きるチカラを身に付けて欲しいとの願いで始めた企画です。

子どもたちが上手くできるように、主催側はお膳立てをします。
当然、上手くいきます。
親からは評判でした。

この活動の噂を聞いた、名古屋市内の新聞店が「ウチでもやりたい」とイベントを依頼してきました。

その時に僕が知恵袋に選んだのが、NPOの保育園「大地」の園長、青山繁さんです。

スイカを切っている方が青山繁さん

深い森の中、斜面に佇む大地には決められたカリキュラムがありません。
カリキュラムで子どもを縛るのではなく、子どもたちの、その時の疑問などに合わせ即興で授業を作ります。

人間に生得的に備わった成長意欲、自律性への信頼をベースに教育が行われています。
この思想は指示ゼロ経営そのものだと思い、僕が勝手に押しかけお付き合いをさせていただいているのです。

自立した個人と組織を育てる5つのステップ

さて、青山さんの「商売塾」は主催者がハラハラするものでした。
主催者だけじゃない、僕も親もハラハラ。

フリーマーケットが始まると、すぐに親がお膳立てします。
「おつりはここに置くのよ」「こうやって配置した方が見やすいでしょ?」と。

すると、青山さんが「ダメダメ、そうやって生きるチカラを奪っちゃうんだよ」と真剣な顔で言うのです。

ハラハラ(笑)

青山さんは、親を隔離して子どもたちを集め言いました。

「なあ、みんなで楽しいことをしようぜ」「3人のチームをつくろう」「お友だちと一緒に、どうすれば売れるか考えよう」

チーム作りから売り方まで自分たちで考えさせました。

当然、混乱します。
その様子を、青山さんはとても温かい目で見守っていました。

ハラハラ(笑)

時間はかかりましたがチームを結成して商売スタート。
しかし、お膳立てに慣れている子どもたちは何もできずに親の方をじっと見ます。

ハラハラ(笑)

ここからが本領発揮です。
青山さん、ヒントも出さないのです。ファシリテーションもしない。
温かい目で見守るだけ。

ハラハラ(笑)

すると、子どもの中から「大人のお店(変な店じゃないよw)を見学しよう」と声が上がります。
(フリマは大人も出店しています)

第一歩を踏み出すのをずっと待っていたのです。

動き出すと次の課題が出ます。
「POPってどうやって書くのかな?」

その声が出た時に、「諭吉(僕のことをそう呼ぶ)、お前そういうの得意だろ。レクチャーしろよ」と指示100で迫ってきます。

自らが知りたいと思った時に初めて教えるのです。
僕は、子どもたちの真剣な眼差しを一生忘れないと思います。

勘の良い子はすぐにPOPを書き出します。
困っている子もいます。
困っている子に僕が近づくと「諭吉、ダメ」と指示100。

困っている子が上手な子に「教えて」と言うのを待てという意図…学び合うのを待てという意図です。

開始から2時間後、下手な商売人よりも活気がある場になっていました。

お膳立ては、真に逞しい人間・チームになるための、プロセスの中に潜む学びを奪ってしまう。
プロセスは困難を伴いますが、そこで一番、大切な事を学びます。

1、自ら動くのを待つ
2、自ら求めるのを待つ
3、求めたら教える
4、できる人がいたら学び合いをするのを待つ

活気溢れる様子を見て、万感の思いで「すげーじゃん!」と言う青山さんも印象的でした。

5、リーダーはうんと喜ぶ

企業にも応用できる指示ゼロ経営の実務です。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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