フィードバック上手なリーダーが実践している「3つの待つ」

ここ数回「待つ」をテーマでいくつか記事を書きました。

「待つ」というリーダーシップ
部下が失敗から立ち直るために、アドバイスや慰めよりも重要なこと 

今日は、部下に注意を与える際に必要な「待つ」を考えます。

相手にとって耳の痛い注意を与えることを「ネガティブ・フィードバック」と言いますが、これ、とても気を遣いますよね。
特に、日本人はネガティブ・フィードバックを受けると、とても落ち込む人が多いと言われています。

そんなことから、部下に厳しいことを言えない管理職が増えているようです。
人材育成・組織開発を手掛ける「ALL DIFFERENT株式会社」の調査によると、半数以上の管理職が「部下へのフィードバックに躊躇したことがある」と回答したことが分かりました。

ちなみに、とある研究によると、ネガティブ・フィードバックを与える場合、その3倍、ポジティブ・フィードバックを投げかけると上手くいくそうです。
ポジティブ 対 ネガティブ=「3対1」がゴールデンレシピということです。

さて、本題の「待つ」について。
フィードバックが上手な人は、次の3つの「待つ」を実践しています。

1、相手の気持ちが回復するまで待つ。
2、信頼関係ができるまで待つ。
3、自分が、相手のためを思える心境になるまで待つ。

まず1について。
フィードバックの教科書には「フィードバックは、できるだけ早く行う」と書かれていますが、ことネガティブ・フィードバックに関しては、相手の気持ちが落ち着くまで待つことが大切です。特に、失敗した時は、本人は自責の念に駆られていることが多い。そんな時に正論を言われたら、ぐうの音も出ません。

次に2の「信頼関係ができるまで待つ」について。
これに関しては、ネガティブ・フィードバックが上手な、僕の先輩の事例を紹介しますね。
先輩は、重要なネガティブ・フィードバックをする前に、僕を食事に誘うことが多くありました。飲みながら説教をするわけではありませんよ。
食事中は、一切フィードバックはしません。大抵、翌日か翌々日に「なあ、あの件だけどさ」と声をかけてきます。
このタイミングだと、不思議と受け入れることができるんですよね。
でも、やがて、食事に誘われるとドキッとするようになりましたがね 笑。

最後は3の「相手のためを思える心境になるまで待つ」です。
最悪なフィードバックとは、怒りを込めて行うフィードバックです。相手は心を閉ざすか、怒りをもって抵抗してくるでしょう。いずれにせよ人間関係が破綻する危険性があるので、心が乱れている時はフィードバックを控えた方が良いでしょう。

僕は、社員にネガティブ・フィードバックをする際には、自分の心が落ち着くまで会社から離れるようにしてきました。
そこで考えることは、例えば、社員の家族のことです。
家族の顔を思い浮かべていると、社員を応援する気持ちが湧き上がってくるのです。その心境になった時に対話をすると、不思議と上手くいくのです。
きっと、表情や声のトーンなどに表れるでしょうね。

フィードバックの真髄は、言葉選びの技術などではなく、「いつ」「どんな心で」伝えるかです。
自分と相手の心境を考慮し、整うまで待つことがフィードバックの成否を分ける鍵を握ると考えています。
 
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