組織運営とは「多様な能力を組み合わせるデザイン力」の妙
組織は、1人でできないことを遂行するために結成します。それは物理的にできないという意味と、能力的にできないという2つの意味があります。
物理的とは、手が足りないということです。
経営の巧拙は、能力的に1人ではできないことを、多様な能力を持ったメンバーと協働できるかにかかっていると言っても過言ではありません。
組織運営が下手なリーダーは、メンバーの多様な能力を認めることができません。それは、度量が小さいということですが、より具体的に言うと、自分の偏った価値観=色メガネで他者を評価をする「独善性」ということです。
優れた経営を続けるためには…
「ビジネスアイデアやビジョンなど”絵に描いた餅”を描く構想家」
「絵に描いた餅を”食える餅”に変える実務家」
「人間関係の調整を行う社交家」
ざっと、このような役者が必要です。
人は、自分が持っている能力要件を過大評価する傾向があります。そして、それを他人にも求めてしまいます。リーダーには構想力が高い人が多いのですが、中には「ウチの社員には0から1を生み出す力が足りない」と不満をたれる人がいます。
しかし、「それは、あなた1人で十分」「彼らがいるから、あなたのアイデアは実現する」ということなのです。
他にも、社交家のメンバーに対し「仕事もしないでジャレ合っている」と叱責したり、実務家に対し「夢がない」と批判することもあります。
しかし、部下は口には出さないが、リーダーのことを「夢みたいなことばかり語っている脳天気な人」と烙印を押しているかもしれませんね 笑
組織運営とは、「多様な能力を組み合わせるデザイン力」と定義することができると思います。
とまあ、偉そうに書きましたが、すべて僕が経験したことです。
メンバーの能力を活かすことができず、いつもアイデアが絵に描いた餅に終わってばかりでした。
自分の実務能力のなさを嘆いたのですが、メンターから「嘆くべきは、仲間の価値を認めない傲慢さだ」とバッサリ斬られ、マネジメントの要諦を学んだのでした。
色メガネで部下を裁く残念なリーダーにならないための第一歩は、組織運営に必要な役者を知ることだと思います。
知るだけでメンバーの有り難みが増すと思います。
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