新しいことに挑戦する時の不安やストレス、混乱を少しだけ軽くする方法

問題が起きると「上手くいっていない」と捉えてしまいますが、全くそんなことはありません。
起きたことは単なる現象であり、そこにストレスはかかるから上手くいっていないと解釈してしまうだけです。

世の中には「可塑性」の性質があります。可塑性とは、物体に力が加わり形が変形した状態で、加えていた力がなくなっても、変形したまま元に戻らない性質をいいます。
災害やパンデミックが起きると、社会の価値観は変わりますが、影響がなくなっても変わった価値観は引き継がれます。
まさに諸行無常…こうして常に変わり続けていくのです。

先に環境が変わり、その後、自分も変わらざるを得なくなります。そこにはタイムラグがありますので、順調に対応できるはずはなく「上手くいっていない」と悩むわけです。

しかも、組織で仕事をしている場合、ストレスが連鎖しますから、さらに大変です。

と、理屈で語っても大変なものは大変で、ストレスがなくなることはありませんが、変化への対応手順を知ると、少しだけ楽になると思います。

変化の対応手順は次の3ステップです。

1、分解・解凍
2、混乱
3、再構築

新しい環境に適応するためには、古い環境とお別れしなければなりません。言い方を変えると、何かを始めるためには、何かをやめる必要があるということ。それが1の分解・解凍のプロセスです。
この決断を組織的に行うのは大変です。
人は変わりたくない生き物なので、新しいことをやろうとすると組織内から反対が出るものです。
リーダーは、説得ではない、丁寧な対話を重ねることが大切です。

環境の変化と自分たちの間にギャップがあるのだから、組織は一時的に2の混乱期を迎えます。この段階では、組織内に保健係を設けると良いと考えます。精神的な動揺や悩みを相談できる人です。
特に具体的な解決策を示さなくても、大変な気持を聞くだけで違います。

3の再構築をスムーズに進めるコツは、小さな成功にスポットライトを当てることです。
社内報などで全員に報せます。そこに携わっている社員さんのイキイキと働く姿を共有すると、なお再構築は進みます。

このように変容のプロセスを把握すると、少しだけ気持が楽になりますよね。
順調に行かないことを想定内とすれば、それは順調と解釈できると思います。

このプロセスは、社員さん全員と共有する必要があります。

新年度に向け、計画を練っている方が多いと思いますが、何かにチャレンジする場合は、記事で紹介した知恵を活用して下さい!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。


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