創業100年の老舗企業から学ぶ、「自らの意志で育つ」人材育成の真髄

1on1、コーチング、リバースメンタリング…人材育成には様々なスキルがあります。
どれも非常に優れたノウハウですが、先日、僕は、こうしたものがすべて色褪せて見えるような、人材育成の真髄と言うべき場面に遭遇しました。

真髄とは「人は自らの意志で育つ」ということです。

今日の記事は、立場に関係なく、すべての人に読んでいただきたいと思います。

東京都江東区に、創業100年の特注家具メーカー「ニシザキ工芸株式会社」(西崎克治社長)があります。

僕が月に1回、伴走支援でお伺いしている企業さんです。

同社の社員さんは、指示ゼロ経営の基本である「自分たちで課題を設定し、みんなで知恵を出し、役割分担を決め実行する」という行動様式をマスターされています。

「いい会社とはどういう会社か?」ということを自分たちで考えた結果、 「自社だからできる仕事で、お客様に喜ばれ、誇り高い仕事をする」という結論に至りました。
そのイメージを、より鮮明なビジョンに仕上げ、そこに経営数値を加え事業プランを創りました。
社員さんは日々、ビジョンに向かい、みんなで力を合わせ自走しています。

先日のミーティングでは、ある社員さんが、「数カ月後に入社する新入社員の育成について話し合いたい」と議題を出しました。

まずは、新入社員さんのプロフィールや志望動機などの情報共有を行いました。
共有が済むと、1人の社員さんの司会進行により育成の方法を検討しました。

手順は…
1、どんな人材に育ってほしいか?…理想像を明確にする。
2、そのように育つための方法を考える。

理想像は1人1人、付箋に書き全体でまとめました。
次に、育成法の検討に入りますが、ここで司会者が言いました。

「新入社員さんに要求するだけではなく、新入社員が育つ環境を整えることに主眼を置こう」

その言葉を受け、次のようなテーマを基に育成案が話し合われました。

「長く働いてもらえる環境づくり」
「仕事が愉しくなる働き方」
「自由に発言できる雰囲気づくり」
「心身ともに健康で働ける環境づくり」
「必要とされ、仕事に誇りを持つには?」
「3年後、5年後の繁栄を考える長期視点の育成」

各テーマに対し、立候補で2人〜3人の担当を決め、育成法を考えました。
出たアイデアは全員の前で発表し、仲間からアドバイスなどのフィードバックを受けました。

社長は、一番後ろの席に座り、社員さんの発言に対し「おお!いいね!」と励ましたり、「もう少し詳しく話してよ」と質問を投げかける事だけに徹していました。
完全に社員さんが主導、社員さんが主体で進められたのです。

忖度のない本音の対話が繰り広げられ、話し合い開始から90分後には、すぐにでも実行できる項目がいくつも完成しました。

司会者が締めの言葉を述べている時に、僕は、見事な主体性に感動を覚えました。

そして、ふと思ったのです。

「数カ月後に入社する新入社員さんが、もしこの場にいたら、どんなことを思い、感じるだろうか?」

ちょっと想像してみて下さい。

僕は、この90分間で、人材育成にとって欠くことのできない、とても大切なことを学びました。

人が育つためには何が必要でしょうか?

是非、今日の記事を社内で共有していただき、みんなで話し合ってみて下さい。

それでは今日も素敵な1日を!

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