本当に迷った時は身体に聞け!古くて新しい意思決定の方法

「アイデアを食べる人がいる」…以前にそんな話を聞いたことがあります。
とても著名な方なのですが、A案とB案で悩んだ時に、それぞれのアイデアを紙に書き、食べて美味しい方を選ぶというのです。
僕もやったことがありますが、不味かっただけです。
アイデアが良くなかったのか?笑

最初に聞いた時は、「そんな馬鹿な?」と思ったのですが、同じような方法で意思決定をしている人は意外と多いことが分かりました。
僕の知り合いには、左手(利き手と逆の手)に相談する人がいます。「正解は左手が教えてくれる」と言います。勿論、左手が喋るわけはありませんが、何か、感覚的なメッセージを発信してくれるのだと思います。
はたから見たら変人ですね 笑

このように、体感覚を活用する方法を「ソマティック・マーカー」と言います。

思考には、損得勘定などの変なノイズが入りますので、ピュアな感覚に従うというわけです。
あなたも、そんな意思決定をすることがあるのではないでしょうか?

「鼻につく」など、私たちは身体感覚で物事を掴んできました。

「なんとなく嫌な感じがする」
「肩が凝る感じがする」
「胃のあたりに違和感を感じる」

あるいは、後になって「あの時、実は嫌な感じがしていたんだ」と思うことがあります。

僕には、感覚を無視して痛い思いをした経験があります。
20年ほど前、使っていない社有の建物を第三者に貸し不動産収入を得ることにしました。
すると、すぐに何社かの入居希望者(企業)が現れました。

僕は女性社員を連れ、面談をしました。
ある会社は、高齢者向けの後付け自動ドアや健康器具を扱っており、社長も社員さんも、とても仕事がデキる感じの方ばかりでした。

全ての面談が終わり、僕は、その会社に入ってもらおうと考えたところ、同行した女性社員が「社長、やめたほうが良いと思います」と言うのです。
理由は「なんとなく嫌な感じがする」とのこと。
「そんな曖昧な感覚をビジネスに持ち込むな」とイラッとして、僕は彼女の話を遮り、別の話題に切り替えました。

入居から1年も経たないある日、新聞配達のスタッフから、「さっき前を通ったら、事務所がもぬけの殻になっていた」と報告を受けました。

3ヶ月滞納した家賃も払わずに、原状回復もせずに、夜逃げしたのです。
しかも、顧客の被害者も多くいて、その方たちからの問い合わせが来て大変な思いをしました。

呆然とする中、僕は女性社員の言葉を思い出していました。
あの日、面談の後の移動の車中で、彼女は「先方の社長と話をしていると、胸の辺りが圧迫される感じがするんです」と言ったのです。

そして、その言葉を聞いた時に、自分にもそんな違和感があったことを思い出したのです。
しかし、ほんの微かな感覚の動きだったので無視したのです。

ソマティック・マーカーには、常に正しい判断ができるという保証はありません。
しかし、判断基準の1つとして持っている価値はあると思います。

胃が丈夫な方は食べて判断するのも良いかもしれませんよ 笑

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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