頑張るほどに理想から遠ざかる…自律型組織を目指す人が陥る「最大の落とし穴」
従来のトップダウン組織に限界を感じ、自律的な組織を目指す人が増えています。
状況が目まぐるしく変化する中で、いちいちリーダーの指示を仰いでいたら手遅れになってしまいますし、リーダーにも正解が分からないことが多いからです。
現場で知恵を出し行動できる、自律的な組織が求められる時代だとつくづく感じています。
ところが、多くのリーダーが、従来の組織づくりの発想で自律型組織に取り組んでしまい、大きな落とし穴にはまってしまいます。
従来の発想とは、「組織づくり」「組織開発」「チームビルディング」といった言葉に象徴される、「自分の手でつくる」というものです。
上手く行かない時は、大抵「つくる」発想に縛られています。
自律型組織は、「つくる」と思うと遠ざかっていくのです。そもそも、リーダーの手によって作られたものは自律的とは言えませんからね。
コンサルタントにも責任があると思います。
経験がない人が、従来の「ビルディング」の発想で指導するとおかしなことになります。
自律型組織は、ある環境下で「徐々になっていく」ものです。
その様子はキャンドルリレーに似ています。
キャンドルリレーとは、結婚式で、新郎新婦からゲストへ、ゲストからゲストへ、キャンドルの炎を繋いでいくセレモニーです。
炎は新郎新婦の愛や感謝の象徴だから、心から大切にしたいという気持ちになります。
炎を受け取りたいという気持ちと、次の人に丁寧に渡したいという思いで、徐々に広がっていきます。
自律型組織も同じで、みんなが大切にしたい炎…思いがあれば、みんなの力で自然と広がっていくのです。
導入時の落とし穴とは、一番大切な炎を忘れ、形式に囚われて「つくる」発想に陥ることです。
まずはリーダーが、炎…一生大切にしたい思いを持つことから始まります。
その思いを、真っ先にイノベーターが受け取ります。
周りの人は、イノベーターの姿を見て、自分も炎が欲しくなります。イノベーターもみんなに炎を受け取ってほしいから、丁寧に渡します。
その繰り返しで全体に広がっていくのです。
炎は、損得ではない純粋な思いである必要があります。
損得勘定で生まれたモチベーションなんて脆いもので、自分に得がないことが分かれば離れていってしまいます。
自律型組織が「なる」ものである理由がお分かりいただけましたでしょうか?
上手く行かないと思った時は、メンバーではなく自分自身に矢印を向けて内省しましょう。
きっと炎が小さくなっていることに気づくと思います。
それでは今日も素敵な1日を!
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