心が動く、組織が変わる。優れたリーダーが実践している「伝える技術」

先日、「菅義偉氏の弔辞から学ぶ、人の心を動かす言霊のつくり方」という記事を書きました。

組織が動く時は、まずイノベーターと呼ばれる少数派が動き、一定の実績ができた時に、一気に全体に広がります。

イノベーターが動く動機は感性です。
どんなに論理的に正しい説明を受けても気持ちが動かないと行動しません。
組織の変革時、優れたリーダーはイノベーターに意義や自分の思いを伝え、相手の情動に届くメッセージを投げかけます。

そして、小さくても良いので成功体験を作り出し多数派に訴えかけます。

「一緒にやろうよ」と。

では、どうすればイノベーターの心が動く言霊をつくれるのでしょうか?

僕は、その秘訣を30代の頃、メンタルトレーニングの大家、西田文郎先生に習いました。
骨太の指導でした。

「伝えているお前の情動が動けば相手の情動が共鳴する」

確かに、僕が知る優れたリーダーたちは皆んな、それができていました。

試行錯誤の末、僕が会得した事はとてもシンプルでした。
それは、自分が本当に信じていることを、そのまま伝えるだけというもの。

上手なプレゼンは要らない。
自分が気持を込めて話せるかどうか?だけなのです。

ある経営者は「一度きりの人生、色んなことに挑戦して盛大に人生を楽しみたい」と本気で願っています。
会社は、リーダーが信じる生き方を同じように信じる仲間で結成されています。

また、ある経営者は元々ヤンキーで高校を中退しています。
世間から白い目で見られ辛い思いをしましたが、一念発起し自動車屋を起業しました。
「人生やり直せる」が信条で、それに共感するスタッフ(元ヤンキー)が大活躍しています。

「自分が本当に信じていることを、そのまま伝えるだけ」…シンプルだけど難しいのは、自分が一体、何を信じているかが分からない事だと思います。

それを見つける方法があります。

それは、自分の過去を振り返り「心が動いた瞬間」を棚卸しする方法です。

例えば、元ヤンキーの社長は少年院に入っていた時に、外部講師で来た、これまた地元で有名な元ヤンキー社長の講演を聞き涙が溢れたと言います。

講師の話が素晴らしかっただけでなく、共鳴するものがあったのです。
共鳴したのは「自分の中にもあるから」です。

その「あるもの」を言語化できれば人に伝えることができるようになります。

それを伝えている時は自分の情動が動いているので、相手の情動が共鳴するのです。

共鳴し行動してくれるのは、最初は3%ほどのイノベーターだけですが、実績ができ賛同者が20%を超えた時に組織全体が変容します。

僕はこの現象にロマンを感じます。
今の自分に影響を与えた過去の人の存在と、自分と、仲間が、過去−現在−未来の物語として繋がり未来を拓くのだから。

まずはあなたの過去、気持ちが動いた体験を棚卸しをしてみてはいかがでしょうか。
きっと何かが観えると思います。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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