菅義偉氏の弔辞から学ぶ、人の心を動かす言霊のつくり方

安倍元首相の国葬の賛否はともかくとして、菅義偉さんの弔辞に心を打たれた人は多かったと思います。

とあるワイドショー番組のコメンテーターが「広告代理店に書かせたんじゃないか?」なんて言って批判されていますがね 笑

色んな方が弔辞を読んだけど、心を動かされるものは少なかった。
その差は何だろう?と思ったのです。

気持ちが動く言葉…「言霊」

今、言霊の使い手が少なってきていると感じています。
現代の経営にとって欠かせない要件であるにも関わらず。

今日の記事では言霊の重要性を改めて考えたいと思います。

さて、脳の話をすれば、心が動くのは哺乳類の脳と言われる「大脳辺縁系」が影響します。
モチベーションもここで作られます。
ちなみに言語は理解できません。
なので、論理がいくら正しいことを伝えても心が動くとは限らないのです。

人間は一番外側にある、言語や計算を司る「大脳新皮質」が異様に発達しています。

大脳新皮質の発達に貢献しているのが日本の教育、五教科メインの教育です。
以前に、ある音楽の教員が「音楽や美術はオマケみたいな扱いをされている」と嘆いていましたが僕も悲しく思いますし危機感すら覚えます。

教育のおかげで理屈を語れる人は多いが、人の気持を動かす言霊の使い手は少なくなりました。

「頭でっかちのお利口」は多いが「心でっかち」は少ないのです。

岸田文雄首相の弔辞は理屈で理解した。
菅義偉さんの弔辞は心で理解した。

その差なのだと思います。

今、そしてこれからの時代に欠かせない能力は「心でっかち」だと考えています。
なぜならば今は昔と違い予定調和的に物事が進むことが少なく、新しい挑戦の連続なのでモチベーションがないと始まらないからです。

頭でっかちは前例があり、頭で理解して「上手くいく」と説明できることなら他人を説得できますが、未知への挑戦は説得できるはずがないのです。

菅義偉さんが焼き鳥屋で安倍さんを口説いたのは、合理的な説得ではない、成功の保証も説明できない、心意気の対話だったのだと思います。

しかし、心でっかちだけでは組織は上手く行きません。
心でっかち+それに反応したアホ(褒め言葉ですよ、念のため)が物事を立ち上げますが、それを全体に拡張させる時には論理やシステム化に長けた人材…大脳新皮質が発達した人が欠かせません。

アホとお利口さんは、それぞれに活躍するフェーズがあるのです。
一見すると水と油の関係ですが、これを知ると組織運営はとてもスムーズに行きます。

さて、今の日本には圧倒的にアホが少ないので、ビジネス書ばかり読んでいないで映画や音楽などに触れることが大切だと思います。

時代は挑戦者を求めています。
アホにになるのは…
そう、この記事をお読みのあなたかも知れませんよ!

国葬の様子を見ながら、そんなことを考えて今日の記事を書いたのでした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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