その問題は、本人ではなく周りの行動を変えると解決する

僕は30代のころ、カーネギーの著書「人を動かす」を読み感銘を受けました。
感銘を受けたポイントは多くありますが、当時も今も、肝に銘じている学びがあります。

それは、「盗人にも五分の理を認める」と「誤りを指摘しない」です。

リーダーは、部下に対し、注意を与えることが多いと思いますが、それが正論であればあるほど、相手は自分の否を認めません。
「だって…」と言い、自分の行為を正当化するものなんですよね。
部下が正当化する様子を見て、リーダーがさらに厳しく追求すれば、関係は修復ができないほどにヒビが入ってしまうあkもしれません。

優れたリーダーは、上手に気づかせ、相手が自分の意思で変わるのを待ちます。
僕は、そんなリーダーになりたいと思い、自分なりに頑張ってきました。

しかし、僕は、指示ゼロ経営を実践する中で、違う方法があることを知りました。
それは「本人ではなく周りの行動が変わる」というものです。

例えば、会議で発言をしない人がいるとします。
そういう人に対し、つい「積極性がない」と指摘してしまいますが、本当にそうなのでしょうか。

実は、人は周囲との関係性で自分の行動を決めています。
例えば、発言しないのは、「自分よりも喋る人がいる」ということが原因かもしれないし、リーダーが不機嫌そうな顔で腕組みをしていることが原因かも知れません。

本人の資質の問題と決めつけるのは非常に危険です。

「組織で起きている現象は、メンバー全員でつくり出している現実」…指示ゼロ経営では「全体」を観て手を打ちます。

すると、自ずと、「本人ではなく、周りが自分の行動を変える」という第3の方法にたどり着く可能性があります。
例えば、発言しない仲間に対し「◯◯さん、何か意見はないですか?」と聞く人がいれば、解決してしまうことがあります。
あるいは「付箋に書いてから発言する」という方法を提案する人がいてもいい。
そうすれば、どうしても人前で発言するのが苦手な人でも、自分の意見・アイデアが、話し合いのテーブル上に上がります。
それを、誰かが、「このアイデア、良くない?」とピックアップすれば、これこそが最高のチームワークだと考えるのです。

このように、仲間に促されると行動が変わることがあります。

本人に注意を与え、行動を変えるという古典的な方法は、実は、ベストな方法ではないのかもしれません。
ケースバイケースではありますが、個々ではなく、集団に目を向けてみると、これまで考えてもみなかった対策が見つかる可能性があります。

視点は「人は周囲との関係性で自分の行動を決める」
あの人には、あの人なりの事情があり、その言動をとっているのではないか?…そんな疑問を持ち、チーム全体を観る。

今日の記事は、是非、チームメンバーと共有してください。
そして、誤りを指摘する前に、各々が「自分にできる行動はないか?」を考えるきっかけに活用していただければと思います。
 
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