人材育成の明暗を分ける「まだまだ視点」と「こんなにも視点」

「ありがとう」を10万回言うと人生が変わるなんて話がありますが、僕は結構そういう話は好きです。
まったく科学的根拠はありませんが、科学では説明できない、経験則によって活用されていることって多いと思うんです。

言葉(言霊)に関してはこんな法則を唱える人がいます。

「言葉を吐くと、その言葉をもう一度言いたくなる現実が訪れる」

「私は幸せだ」と言うと、もう一度言いたくなるような素晴らしい出来事が起きる。
「私はなんて不幸なんだ」と言うと、不幸な出来事が起きる。

そんな不思議な法則だそうです。

これ、人材育成に関しては本当に当てはまると考えています。
僕は,ずっと気になることがありました。
それは、自社の社員を褒める社長のもとで人材が育つ、逆に、社員の不満を愚痴る社長のもとでは育たないという現象です。

最初は、優秀な社員さんがいるから褒めている、ダメな社員さんがいるから愚痴っていると思っていたのですが、そうじゃないんです。
例えば、ある会社では僕が客観的に見てそんなに優秀でない社員さんが多い(失礼!)のに、社長は「ウチのスタッフは素晴らしいよ」と言うんです。
そして、数年後にビックリするくらい優秀に育っていたのです。

こんな現象を何度も見ていると「言霊の法則」は本当だと思うようになりました。
しかも、オカルト現象ではなく心理学の知見で説明できます。

教育心理学の用語に「ピグマリオン効果」というものがあります。
これは他者から期待されると成績が向上する現象をいいます。
例えば、新任の教師に、クラスで一番出来の悪い子どものことを「彼は学校一優秀だ」と嘘の情報を伝えると、その子が本当に優秀になってしまうのです。

人材育成が上手な人は、無意識にピグマリオン効果を活用していると思います。
この無意識を意識化すると、誰でも達人になれる可能性があると考えます。

その無意識でやっている事とは、「まだまだ」か「こんなにも」かの違いです。

どういうことか?
リーダーには、「こういう風に育って欲しい」という理想がありますよね。
その理想が標準になると、頑張って成長したメンバーに対しても「まだまだ」と思ってしまう。
それは態度にも表れると思います。

逆に、基準を相手に置く場合、「こんなにも成長した」と思うようになると思います。

「こんなにも」視点のリーダーは、社員さんのことを褒め、自慢し、ピグマリオン効果が発動するのだと思います。

あくまで僕の考えですが、間違いではないと考えています。

ありがとうを10万回に関しては分かりません。
誰か、試してみて、どう変化したか僕に教えてくれる人はいないでしょうか?(笑)

それでは今日も素敵な1日を!

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