「1人も取り残さない」はキレイゴトではなく企業繁栄の一大事である

SDGsでは「目標とターゲットがすべての国、すべての人々、及びすべての部分で満たされるよう、誰一人取り残さない」ということを原則としてます。

最初にこれを聞いた時、キレイゴトに感じました。
しかし、今の時代において、経営を成功させる上でも最も重要な考え方だと知りました。
しかも、建前ではなく実務として考える必要があると。

今日の記事では、企業で「1人も取り残さない」が必要な理由と、それをしないとチームが機能不全になる危険性について考えたいと思います。

創造的な仕事は1人も見捨てない環境で実現する

組織は1人ではできないことをやるために結成しますよね。
ここで重要なのは「1人ではできない」とはどういうことか?を考えることだと思います。
2種類あります。

1つは、物理的に1人ではできない。(仕事の量が多くて1人ではできない)
もう1つは、1人の知恵ではできない。

前者は社員は手足のようなものです。
だから、1人くらい見捨てても代わりはいくでもいると考えがちです。
しかし、見捨てると後で取り返しがつかない事態に陥ります。後ほど説明しますね。

後者は、まさに今の時代に見られる状況です。
1人ではできない事を、三人寄れば文殊の知恵とメンバー1人1人の能力を組み合わせて可能にするマネジメントが求められます。
社員は手足ではなく頭脳、パートナーです。

1つ1つ、形も色も違うパズルのピースが組み合わさって素晴らしい絵が描ける、そんなイメージです。

この関係性では「1人も取り残さない」ことが大切なのは自明のことで、成果に直結する大事です。

1人を見捨てる組織は、何かあると2人目を見捨て、やがて…

さて、僕が経験した「1人を見捨てる怖さ」について書きますね。
ここで言う見捨てるとは、何も解雇するという話ではなく、「もうお前には任せない」と干すような態度も言います。

1人を見捨てる組織は、何かあると2人目を見捨てます。
2人、3人、4人…
次は自分が見捨てられるかもしれないと怖くなります。

さて、この恐れの中で働くとどうなるか?
まず、創造的な活動は破壊されます。
しかし、これはまだマシです。

集団には魔物が潜んでいて、一番怖いのは、自分が見捨てられないように人身御供を差し出すことです。
集団が、次に見捨てる「アイツ」を用意することがあるのです。
学校でもクラスに、「できない定番の人」っていませんでしたか?
「あいつがいるから、まだ自分は大丈夫」という安心材料を、集団はつくる危険性があるのです。

しかも、これは悪意ではなく自分の身を守るという合理的な判断で起きる不条理なのです。

ぜひ、この記事はメンバー全員で共有してほしいと思います。
なぜならば、この不条理を防ぐならば、「1人も見捨てない」をチームの目標の1つに置くことだからです。

無自覚だと、気づけば人身御供を差し出す危険性があることを共通認識として持つことから始まると考えるからです。

「1人も取り残さない」はキレイゴトではなく企業繁栄の一大事なのです。

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