あなたの会社には社長にストップをかける社員はいるか?

僕は、「いきなりステーキ」には1回しか行ったことはありませんが、お肉が美味しい素晴らしいお店だと思いました。

そのいきなりステーキが過去最大のピンチに陥っています。
そんな中、先日、東洋経済ONLINEの取材で一瀬邦夫社長が気になることを言っていました。
「あの時、自分を止めてくれる人がいればよかった」
後に共食い現象を引き起こした過剰な出店ラッシュをした頃を振り返っての言葉です。

また、同社は「肉マイレージ」などの制度を自社の都合で変えたことで顧客離れが起きたと言います。

僕とは商売の規模がまったく違いますが、僕にも同じ経験があります。
新聞事業が衰退期に入り右肩下がりの状況で、別の収益を作るために長野県の名産の通信販売を始めました。
そもそも地域密着型の新聞店が、しかも全く扱ったことのない商品をもって、まったく経験がない売り方で全国展開です。
賢い方法ではない。

しかも、僕が開発した商品は、「信州味噌で漬け込んだ銀だらの西京漬け」などという珍妙な商品ばかり。
信州は海なし県、そもそも信州味噌で漬け込んだものを西京漬けと呼ぶ始末…

そんなデタラメに対し、50名もスタッフがいたのに誰も反対しなかったのです。

この経験から思うことは、止める人が「いなかった」のではなく、「何も言えなかった」ということです。

いきなりステーキも、僕の会社も、社長はピンチになると自明のことが分からなくなり暴走する可能性があります。
さらに怖いのは、他人の意見に耳を傾けず暴走すると、周りの社員は「やらせておけ」と無関心、思考停止になることです。

本当に気をつけないといけませんよね。

話は変わりますが、日光東照宮に「見ざる言わざる聞かざる」の三猿がいます。
これは組織の繁栄の知恵だと思います。

組織が突然おかしくなることは稀で、必ずと言って良いほど予兆があります。
しかし、それを「見ざる」にしてしまう。
見ても「言わざる」になる。
予兆に気付く人がいても、意見を求めずに「聞かざる」になる。

こうしたことを戒めるための三猿なのだと思います。

三猿状態に陥らないためには、リーダー、メンバー双方に認識が求められます。
「注意しないと、あっという間に三猿状態になる危険性がある」と。

□リーダーもメンバーも、問題をなかったことにしない
□リーダーは勇気を出してメンバーに意見を求め耳を傾ける
□メンバーは勇気を出して自分の意見を言う

もしかしたら「あの時、自分を止めてくれる人がいればよかった」と言うのは、まだ問題の本質が見えていないのかもしれません。

生意気なことを書きましたが、どんな企業でも陥る可能性があることと思い、記事にしたのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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