リーダーの「私だけが悩み苦労している」状態から脱却するには

他人事の原因は参画不足にあり

「私がこんなに一生懸命に考えているのに、ウチの社員はまったくの他人事」…そんな愚痴を聞くことがあります。
恐れや不安もありますが、何よりもリーダーにとって辛いのは孤独だと思います。

この状態からは、できるだけ早く脱却したいですよね。
なぜならば、他人事になっている部下を見た上司が、「私が頑張らねば」と張り切るほど、部下は上司に依存するからです。
他人事の無限ループです。

脱却の第一歩は「参画」です。
部下が仕事を自分事にしない原因の1つは参画不足です。
人は参画した分だけ物事を自分事と捉えますからね。

よくあるのが、上司が計画を立てて部下にやらせるというケースです。
これでは自分事は望めません。

計画に参画していなと自分事にならず、理解は浅くなり行動力も鈍ります。
悲劇は、この状態を見たリーダーが部下を動かそうとアメとムチを使い分けることです。
部下は、ますます仕事がつまらなくなり他人事に拍車がかかるという悪循環が始まります。

参画はできるだけ早い段階からしてもらった方が良いと考えています。

計画の段階から参画してもらうことで自分事になる

例えば、以前に、あるサービス業の企業さんで社内研修を行いました。
その企業では次のような問題を抱えていました。

・社員さんの中に、接客中にスマホをいじる人がいる
・お客様への挨拶が暗い
・掃除が行き届いていない

これまではリーダーが口を酸っぱくして注意してきましたが効果はありませんでした。

研修では、まず、今の状態を確認しました。
「改善すれば良いんだから、正直に今の状態をあげて下さい。」と伝え、付箋に書いてもらいました。
すると、「テーブルが汚れている」「接客に心がこもっていない」などといった意見が出ました。

次に、「テーブルが汚れている、とは具体的にどんな状態か?」「心がこもっていないとは、どんな態度、言動なのか?」を明らかにしました。
同時に、お客様の立場になり、どんな気持ちになるかをイメージします。

気持ちが暗くなるワークですが、まずは現状認識が大切なので辛抱してもらいます。

次に、「テーブルが綺麗」「心がこもった接客」のイメージを具体的にします。

「手で触った時にテーブルにベタつきがない」「お客様は名前で呼ぶ」など、様々な意見が出ました。

そして、理想の状態を作るために「これなら今日から実践できる」行動を1つだけあげてもらいます。

最後に、そうなると、お客様はどんな気持ちになるかをイメージします。

ここまでくれば行動が変わるのは時間の問題です。
そして自分の行動により、お客様が喜んでくれたら大成功…次の行動に繋がります。

リーダーの悩み、問題意識を共有し、一緒に考えてくれる社員さんは、取りも直さず、できるだけ早い段階から参画することです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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