入社した会社で初めてメンバーと対面した時、彼らはロボットにような表情をしていた

社員がロボットのような表情で働いていないか?

ロボットの語源は、チェコ語の労働者を意味する「ロボタ」から来ているそうです。
あるSF作家が電車に詰め込まれ工場に運ばれる労働者を見た時に、自分が考える機械人間そのものだと感じたことから名付けられたそうです。

なんだか暗い世界ですね…

僕もロボタを見た経験があります。
僕は高校生の時に漬物屋さんでアルバイトをしていました。

スタッフは全員ベルトコンベアに配置され、ひたすら「機械に使われる」毎日を送ります。

僕の仕事はベルトコンベアに乗って流れてくる、袋詰された漬物(まだ封はされていない)に、ひたすら調味液を入れる作業でした。

辛かった…

ある日、牛乳ビンの底のようなメガネをかけた主任のオジサンが、作業中に突然、「うあーーー」と叫び声をあげたことを覚えています。

怖かった…

その原因は、終礼で専務と称する社長の奥さんに訳のわからない説教をされるから、ストレスが臨界点に達していたのだと思います。

だって、「仕事が終わったら、今日の自分を振り返り、明日、さらに向上するためには何が必要か考えて欲しい」…なんていう、つまらない校長講話みたいな説教をされるのです。

「向上するも何も機械に使われているんだから、一体、どうしろって言うんだよ?」…高校生ながらに不思議に思ったことを覚えています。

仕事が終わって外に出た時の空の色、新鮮な空気、解放された爽快感は格別でした…

社員が業務の主となり、人間性あふれる経営を目指す

この方法は今から100年も前に、テイラーという人が「科学的管理法」というものを開発したことで世界中に広がりました。

分業、標準化、画一化し、アメとムチの使い分けでスタッフのモチベーションをコントロールします。
スタッフは完全に業務の管理下に置かれます。

一方で「セル方式」に代表される手法があります。
それは機械の一部ではなく業務の主になります。

具体的には1人の工員が1つの製品を自分で作るのです。
例えば、ソニーがこの方式で成果を上げました。
中華料理のテーブルのような作業台にパーツが置かれ、テーブルの真ん中に工員が位置し作業をします。
この方式だと、「この製品は米澤製」と言った意識が芽生えモチベーションが上がります。
また、より上手に作ろうという向上心も生まれるので不良品率が下がったそうです。

メンバー同士の学び合い、教え合いも活性化します。
こうして「人間らしい」仕事ぶりになるのです。
おそらく離職率も下がると思います。

もし、僕が勤めた漬物屋がこの生産方式を取っていたなら、専務の終礼の言葉も違って聞こえてと思います。

社員がロボタのような表情で仕事をしていないか?
社員をロボタのように扱っていないか?

人間性を重視する経営の時代は、これからが本番だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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