優れたリーダーが伝えている「3つのなぜ」

論理だけではモチベーションは生まれない

何か新しいことを始める時に、リーダーは「なぜやるのか?」を伝えることが大切と言われます。
よくあるのが「何をやるか」「どのようにやるか」しか伝えないケースです。
人は意義が分からないことに対しては自発的になれません。
Why…「なぜ」を伝え共有することが欠かせません。

例えば、電話応対ではお客様が言った事をオウム返しします。
では、なぜやるのか?
確認することで安心感が生まれますし、聞き間違いのトラブルを防ぐことができます。
「なぜ」を知るとヤル気になりますよね?

しかし、「なぜ」は伝えても解ってもらえないことも多いと思います。
その原因の1つは、伝えただけで社員さんと対話しないことがあると考えます。

人は参画した分だけ物事を自分事にしますから、「私はこう思うけど皆んなはどうかな?」と、対話することが必須です。

もう1つの原因は、「なぜ」が足りないケースです。
実は、「なぜ」には3種類あって、それらを全て伝えないと相手は腑に落ちないのです。
腑に落ちるとは、論理と情動の両方で理解するということ。

1、論理、思考、計算の脳…大脳新皮質
2、情動、モチベーションの脳…大脳辺縁系
3、生命維持の脳…脳幹

少なくとも1と2は必須。

大抵、分かってもらえないのは、論理だけしか伝えないからだと考えています。

例えば、指示ゼロ経営を導入しようと思ったとします。
なぜ導入するのか?

論理的な理由は、変化が激しく正解がない時代だからです。
現場で決め行動しないと手遅れになってしまうし、良い知恵も出ません。
これは数多くの専門家が指摘していることで論理は完璧です。
しかし、これだけでは「よし!やってやろう!」という気にはならないと思います。

優れたリーダーは一般論だけではなく自分の思いを伝え対話する

優れたリーダーは論理を超え、情動で対話をします。

情動とは思いです。
「自分はこれこれがやりたい」と自分の言葉で、理由を添えて伝えます。

「やりたい」というのは2の辺縁系の領域で、伝えているリーダーの辺縁系が発火すると聞いている側の辺縁系も発火します。
まるでテレパシーのように。

1と2の脳で分かると「腑に落ちた」となるのです。

さて、さらに器の大きなリーダーは3つ目の「なぜ」を伝えます。
脳で言えば、3の生命維持に関連するものです。

「頑張らないとと飯が食えなくなるよ」という脅しじゃないよ 笑

「自分には弱み、ダメなところがあるから力を貸して欲しい、助けて欲しい」と言うのです。
生命維持と言えば大げさですが、助けを求めるので情動より強い欲求です。

プライドが高いリーダーにとって、このひとことが最も言いづらい。
さらに、このひとことは嘘で言ったら一瞬でバレます。
本当に思っていないと伝わらないのです。

だから、危機に直面してやむにやまれず言った時にチームが変容することが多いのだと思います。

たくらみ屋には「P理論」というものがあります。
P=ポンコツです。
リーダーには指導者としての自覚が高いから自分のPをさらけ出せません。
しかし、その鎧を着た姿がチームを堅苦しくしますし、自発的に動けなくなる原因になります。

「助けて欲しい」は弱い人間の言葉ではありません。
最も強くしなやかな人間にしか言えない言葉なのだと思います。
その言葉が「なぜ」の究極の理由なのだと思うのです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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