他者からより良い条件を提示されても辞めない社員はどう育つのか?

社員を利害だけで見ると組織が荒れる

よく、夫婦間で「あなた、まだ子どもにお金がかかるんだからお酒の量には気をつけて」なんて会話がありますよね?

これ、結構キツイ会話だと思います。
お父さんはATMってことですかー?
まあ、単なる伝え方の問題だと思いますが、それでも純粋に身体の心配をされた方が嬉しいですよね?
まあ、まずは禁酒しろって話ですが(笑)

さて、人間関係に利害はつきものですが、企業において社員を利害だけで見ると組織が荒れます。
人として尊重する姿勢が大切だと思うのです。

僕が社長を務めた会社は新聞販売店です。
冬はインフルエンザの流行にピリピリします。
休まれると配達が遅れてクレームになりますし、みんなで手分けして配らなければならないので大変なのです。

そこで、「流行期は手洗い・うがいを徹底して欲しい」と伝えます。
その際に、僕は余計なひとことを言ったことがありました。

「休まれるとお客様に迷惑がかかるし、仲間も大変になる」

本当のことですが、これを聞いたスタッフは何を感じるでしょうか?
すでにインフルエンザで休んだスタッフは何を感じるでしょうか?

僕がそう思うのはしょうがない、でも、スタッフの健康のことも考えるべきだったと反省しています。

利害関係は必要、でもそれだけで見ちゃいけないのです。

エンゲージメントが高いチームの仕事のやり方、人間関係のあり方

利害関係だけの場合、他者からより良い条件で引き抜かれた時に迷わず辞めてしまうと思います。
特に引き抜きが激しい、スタッフにお客様が付く業種では。

エンゲージメントという言葉があります。
スタッフの、会社に対する愛着や思い入れ、愛社精神などを指します。
エンゲージメントが高いほど離職率は下がり、モチベーションは上がります。

では、エンゲージメントはどうすれば高まるのでしょうか?

僕は、次の2つで考えています。
1、仕事の行為自体から生み出される価値
2、人間関係から生み出される価値

1は自分で決められる事が多く、自ら仕事を創造できる環境で生み出されます。
逆に、上司が決めた事をただ、やらされている状態だと下がります。
自由度が高いということですが、自由には責任が伴います。
自分で決めて、やってみて、やった結果を検証し次に活かす…このワンセットに責任を持った時に仕事が愉しくなります。
(楽しいと愉しいはニュアンスが違う)

これは非常に重要な要件ですが、これだけだと引き抜きの誘惑に負けることがあると思います。

2の人間関係から生み出される価値も重要です。
人が働く理由、動機には大きく分けて3種類あります。

①、金が欲しい、贅沢な暮らしがしたいといった個人的な欲求
②、仲間と力を合わせて何かを達成する共創・協働の悦び(喜びと悦びはニュアンスが違う)
③、共創・協働する中で自分の居場所ができる、自分の能力や才能が生かされる悦び

①だけだと引き抜きに負けてしまいます。

③は②をする中で生まれますので、③にまで達したスタッフは「自分じゃなきゃダメ」という誇りを持ちながら「自分だけでもダメ」と仲間をリスペクトするようになります。

離職率が低い職場にはチームワークがあります。
それは、チームのために個を犠牲にするのではなく、個を活かしてチームに貢献するという関係で成り立っています。

□自分で仕事を想像できる
□仲間と共創・共同する悦びがある
□自分を活かしチームに貢献している

そんなチームは成果を上げますので、結果的に賃金も上がります。

もう、他所に行く理由はありませんよね。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

【指示ゼロ経営マスタープログラム3期募集中】

下のバナーをクリックしてね!

【受付中】指示ゼロ経営マスタープログラム第10期

指示ゼロ経営のすべてを学べる唯一の講座です

【終了】指示ゼロ経営式 採用術 オンライン講座

※次回は2024年9月頃を予定ています。

「自発的な人材を多く集める」「採用試験で自発性と成果意識が高い人材を見極める」 「既存の社員も育つ」採用活動を通じ組織の底上げを狙います。

【終了】指示ゼロ経営式 賃金制度構築セミナー

※次回は未定です。

自発性と創造性が高まる。チームワークが良くなる。目標を自分事と捉える 会社も社員さんも儲かる全く新しい賃金制度を楽しいゲームで学びます。 みんなで協働して業績を上げ、賃金がもうらう体験ゲームを通じ、制度と使い方を学びます。

指示ゼロ経営を学びたい方へ

20年に渡る実践と研究知見を公開しています

▼まずは手軽に知りたい方

リーダーが何もしないとうまくいく。指示ゼロ経営amazonで好評発売中。

詳しくはこちら

▼セミナーで学びたい方

各種セミナー詳しくはこちら

▼社内研修を開催したい方

社内研修詳しくはこちら

▼講演会を開催したい方

詳しくはこちら。