続けるために、あえて「未完成」で終わらせる。
仕事はキリの良いところまで終わらせた方が気持ちが良いものですが、達人と呼ばれる人の中には、あえてキリの悪いところで手を止める人がいます。
そうすることで続きが気になり、再開した時に勢いよく始められるからです。
これを心理学では「ザイガニック効果」と呼びます。
簡単にいうと「人は達成したことよりも、途中で中断したり、未完成のまま終わった事柄の方を、より強く気に留める」という心理効果です。
新しいことを始める時は終焉が欠かせないことを、何度かブログで書いてきましたが、継続に関しては、終わらないことが大切なんですね。
↓終焉の必要性に関してはこの記事を参考にしてね。
2025年こそ「諦めない継続力」を身につける
身近なところでは、テレビ番組で活用されていますね。
いいところで「続きはCMの後で」となる。視聴率を維持するための生きた知恵なのだと思います。
ディズニーランドは、1日では回りきれない広さに設計しているという話を聞いたことがあります。ただでさえ広いのに、1つ1つのアトラクションに行列ができ、とても1日では足りず、to be continuedとなるわけです。
ザイガニック効果をトークに応用しているのは上岡龍太郎さんです。
上岡さんはトークの際に、普通は、「。」で話を止めるところを、あえて「、」で止め余白をつくると言います。
今の文章で検証しましょう。
上岡さんはトークの際に、普通は、…
「。」で話を止めるところを、…
あえて「、」で止め余白をつくると言います。
確かに、止めると、その後が気になりますよね。
以前に、ラジオ番組で言語学者の堀田秀吾さんが、作家の村上春樹さんがザイガニック効果を活用していると述べていました。
村上さんは、執筆を4時間なら4時間と決め、時間になったらキリが悪くても止めるそうです。
実は、僕もブログのネタが思い浮かんだら、最初の三行くらい書いて、本番を翌日に回すことが多いんですね。そうした方が、翌朝、目が覚めた瞬間に「さて、続きを書こう!」とモチベーションの立ち上がりが良いのです。
色んな分野、色んな人が経験則的に使っていますが、では、経営ではどんな応用ができるでしょうか。
その最たるものが経営理念だと思います。
経営理念は目標やビジョンと違い、どこまで行ってもたどり着くことがない「終わりなき道」です。
どこまで進んでも次がある。優れた経営理念は継続のエネルギーの源になっているのだと思います。
と同時に、内発的な動機付けの源でもあります。
なぜでしょうか?
それはまた別の機会にお話したいと思いますので、to be continuedということで 笑。
続けるために、あえて「未完成」をデザインする。
次の一歩を促すために、どんなことができるか考えてみてはいかがでしょうか。
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