モチベーションを点火する「3つの燃料」
ロケットの打ち上げでは、第1燃料から点火し、第2、第3とバトンタッチしていきますが、職場におけるモチベーションも段階を踏んで点火していくと効果的です。
モチベーションの燃料は3種類あります。
1、危機感
2、行為自体の愉しさ
3、ビジョン
この順番で点火するとスムーズな打ち上げができるのです。
3つの中で最も火がつきやすい燃料は危機感です。
2020年のコロナ禍において、星野リゾートの、星野佳路社長が、売上減少幅・経費削減進捗・新規資金調達の3つの変数をもとに「自社の倒産確率」を算出。社内ブログで共有し、社員の当事者意識を高めましたね。
一人前を育てる最善の方法は、相手を一人前として扱うことですが、その第一歩は、正しい情報を共有することです。
このことについて、松下幸之助氏は次のように述べています。
「経営者は、社員に経営の成果を知らせる責任がある。社員の働きがあればこその成果である以上、それが社員に対する礼儀というものだ」
よく、根拠を示さず「このままでは我が社は…」と煽る経営者がいますが、子どもだましのようなやり方では、モチベーションどころかやがて信用を失うでしょう。
危機感のエネルギーは非常に強いのですが、これだけだと疲弊してしまいます。
そこで、第2燃料…「行為自体の愉しさ」へのスイッチが求められます。
人間が愉しさを感じるには次の2つの要素が必要です。
・仲間と協働する。
・アイデアを自分たちで考え決め行動する。
・行動したことによる変化・結果をできるだけ早くキャッチする。
この3つの要件を満たすと仕事が愉しくなり夢中になってしまうのです。
ゲームクリエイターは、ユーザーがゲームに夢中になるために、この一連をできるだけ早く体験させるよう設計するそうです。
とは言え、ビジネスでは結果が出るまでに時間がかかります。そこで結果の前に訪れる「変化」に着目します。
例えば、売上が上がる前に、顧客満足度があがるといったものです。
仲間からの称賛というフィードバックも有効です。
僕の会社では、仲間の自発的な行動を上司に報告する「良い告げ口制度」を実践してきました。
そして、告げ口をもとに社内報を発行するのです。

最後に、第3燃料…「ビジョン」について。
経営の教科書には、必ず「ビジョンが大切」と書かれていますが、どんなに魅力的なビジョンも、部下に心の準備ができていないと受け取ってもらえません。
現実とかけ離れていては共感されませんし、人間関係ができていない人から言われても素直に受け止めることはできません。
なので、なおさら前段の2つの燃料が欠かせないということになります。
現実的な課題立脚していること。
仲間との協働により良好な人間関係ができていれば、ビジョンを共有した瞬間に「同志」の関係になり、未来に羽ばたく勇気が生まれます。
第2燃料は、いわば未来に羽ばたくための「助走」のような役割を果たします。
もし、組織に元気がないと感じるなら、どの燃料が不足しているのかを見直してみることをオススメします。
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