生きる力とは「可愛がられる力」と「自分の不得手を伝える力」

つい、手を貸したくなる人っていませんか?
困っていたらアドバイスをあげたくなるとか、「大丈夫?」と声をかけたくなるような人です。
一見すると弱者に見えるかもしれませんが、もしかしたら「生きる力」がある人なのかもしれません。

僕の人生には、価値観を変えるような出来事がいくつかあります。
その中で、ある教員の教え方は人生観を変えました。
特別支援学級の子どもたちが社会に出てから、逞しく幸せに生きることを真剣に願い、考えた結果、彼らにとって最も重要な能力は、「可愛がられる力」と「自分の不得手を相手に伝える力」と言うのです。
この力があれば、誰かが助けてくれ、組織内に自分の居場所ができるというのです。
同時に、助けてくれた人も、自分の好きな人の役に立ったという充実感を得られるのです。
みんながハッピーになれるのです。

ダニエル・キムの「成功循環モデル」によると「関係性の質」は「思考の質」と「行動の質」を高め、結果的に「成果の質」に繋がり、再び「関係性の質」に接続され循環します。

「可愛がられる力」と「自分の不得手を相手に伝える力」を持った人が組織に1人いるだけで、助け合いが活性化し、成功の循環に入る可能性が高まります。

可愛がられるには人間力が要ります。
ただ、ヘコヘコと媚びているようなヤツは可愛がられません。
正直、素直、ひたむき、ポンコツ、夢がある…そんな人だと思います。

教員から、この話を聞いた後に職場を見た時に、「特別支援学級の子どもたちに限ったことではない」という気付きを得ました。

いわゆる障害というものは医学的なお墨付きがあるものですが、それがないだけで、みんな、何らかの「障害」を持っています。

どんな人でも、「どうして、あの人はああなんだろう?」と思うようなポンコツ箇所がありますよね。
そんな私たちが社会で生きていくためには、「可愛がられ、自分の不得手を相手に伝える力」が必要だと思うのです。

これは社長やマネージャーも例外ではありません。
そもそも、人材を採用する理由は、社長が1人ではできないからです。
できない理由には2種類あります。1つは、仕事の量が多くて物理的に不可能という理由、もう1つは、能力的に不可能という理由です。
今の時代は後者は切実です。

要するにポンコツなのだから、採用した社員さんに可愛がられ、自分の苦手を伝える力が必要だと思うのです。

今日の話は職場だけでなく、学校でも家庭でも、どんな組織でも言えることだと思います。

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