指示ゼロ経営を「指示をしない経営」と捉え、苦しんでいる人に読んで欲しいブログ

僕が「指示ゼロ経営」というネーミングを付けたのは2011年のことです。
20年以上取り組んできた独自の自律型組織に、何かキャッチーな名前を付けたくて考えたのです。
「なかなか刺激的だな」と我ながら満足していたのですが、このネーミングにより、「指示・命令のない会社を目指す」という誤解が生じることになりました。

「指示しちゃいけない。でも、言うべきことは言わなきゃいけない」…そんなジレンマに苦しむ人が出てしまったのです。

指示ゼロ経営は、指示・命令のない会社を目指すわけではありません。
指示・命令をしないと会社が良くなるわけでもありません。

いい会社になると指示・命令がなくなるのです。
社員さんと一緒に「いい会社」をつくっていく過程で、指示命令がなくなるという現象が起きるのです。

では、いい会社とはどんな会社でしょうか?
「これが正解」というものはなく、会社によって違います。

しかし、少なくとも、お客様から預かった車を壊して保険金を受け取るような会社を、いい会社と思う人はいません。
経営陣が、「いい会社=利益が上がる会社」と利益至上主義に陥ると、社員は望まないことをやらされることになります。
それが不正でなくとも、望まないことをやらせるためには、アメとムチの使い分けによるコントロールが必要になります。

そんな状態では、仕事や会社に対する前向きな気持ちは持てず、自分事になりません。

利益ばかり要求されると気持が荒み、人間関係が破壊され、チームワークが悪くなります。
結果、内部から崩壊し、経営陣が望む利益が逃げていくのです。

いい会社とどんな会社なのか?
僕はこれまで、多くの社内研修でこの問いを投げかけるワークを行ってきましたが、どんな会社でも普遍的な意見が出ます。

大きく分けると2つの要件に分けることができます。

1、社内の状態…人間関係、チームワーク、働きがい、成長、働きやすさ、賃金など。
2、顧客からみた状態…お客様に役立ち、喜ばれる仕事がしたいという思い。

当然のことですが、商いはお客様に喜ばれ、役に立つから成り立つわけです。
その喜びをつくるのは働く人たちです。ワクワクと仕事を愉しんでいると、素晴らしい創造性が発揮され、業績が上がり、賃金も増えるのです。

いい会社にする方法は社員さんが知っていています。
それを基に事業計画を立てるのです。

人は、自分が参画した分だけ、物事を自分事にします。
自分が望むことは、指示されずとも自発的に取り組みます。

社員さんと一緒に「いい会社」をつくっていく過程で、「指示命令がなくなる」という現象が起きるとはこういうことなのです。

繰り返しになりますが、指示ゼロ経営は、指示・命令のない会社を目指すわけではありません。

誤解なきように、よろしくお願いします!

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