ビジネスは「運」であり、運を引き上げるのが組織マネジメントという話

僕が30代の頃、尊敬する先輩が「米ちゃん、ビジネスは『運』だぞ」と言いました。
僕はそれを聞き、「運も実力のうちと言いますからね」と返しました。
すると、「そういう意味じゃないんだよ。むしろ、『実力は運』ということだよ」と言い、僕はすごく混乱したことを覚えています。

やがて、僕は、先輩の言葉の真意を知りました。
変化が早く正解がない今の時代を生き抜く秘訣は、「たくさんやってみて、上手くいった方法を残す」ことだということです。

僕は、これができる組織を追求した結果、指示ゼロ経営に行き着きました。
指示ゼロ経営では、チームとして課題を持ち、みんなでアイデアを出します。そのアイデアが正しいかどうかは、やってみないと分かりません。逆に言うと、やれば分かること、発見がありますので、やった結果を振り返り次の行動を決めます。

たくさんやって、うまくいく方法を残す…これをチーム単位で行うのです。

非常に「動的」な組織になるので、職場ではいつも誰かが動いていますし、至るところから会話が聞こえてきます。
まさに動物園状態。
僕は、いつも「きっとカロリー消費が多いんだろうな?ダイエット効果もあるかも?」なんて変なことを考えていました 笑

従来の組織では、「たくさんやって、うまくいく方法を残す」をリーダーが主導しました。
決めるのはリーダー、実行は部下という構図です。
しかし、変化が激しい時代でリーダーが主導すると、メンバーはリーダーがつくり出す変化に巻き込まれ疲弊します。
やがて「リーダーには一貫性がない」「朝令暮改をする」と不満を持つようになります。
この様な場面を、僕はコロナ禍でたくさん見てきて、改めて、現代人は「静的」に慣れすぎてしまったと感じたのです。

僕が20年以上に渡る指示ゼロ経営の実践の中で痛感したのは、「現代人は、動的に活動する訓練を受けていない」ということです。

決められた正解に向かい、1人で静かに効率よく考える訓練は嫌というほど受けていますが、正解がないものに対し、チームの力で模索する訓練はほとんど受けていません。

「これは教育から変えなきゃいけない」と思った時に、そういう教育をしている教員に出会いました。

普通、授業は、教員の解説を生徒が静かに聞くというスタイルが一般的です。
それが完全に逆転しているのです。

教員は、子ども集団に「正解のない問い」を投げかけ、自律的な活動が活性化するようにサポートします。
実際に、授業を見学したり、授業風景の写真を見ましたが、いつも誰かが立ち歩いていますし、教室の至るところから会話が繰り広げられています。

一見、カオスに見えますが、ちゃんと秩序はあり、1つの目的に向かい活動しています。
あなたが受けた理科、社会、国語、算数の授業に、「みんなの目的」なんてありましたでしょうか?

授業風景を企業の職場に置き換えてイメージして下さい。
正解が分からない課題に対し、みんなで知恵を出し合い、やっては直し、やっては直しを繰り返し、上手くいく方法を模索し続けるのです。

これからの時代は、ノウハウを学ぶことも大切ですが、自律的でダイナミックな集団活動を訓練すことが欠かせないと思います。

キーワードは「たくさんやってみて、上手くいった方法を残す」ですね!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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