自律型組織で大切なことは、すべてPTA会長の経験で学んだ 〜Part2〜

今日は、昨日のブログ「自律型組織で大切なことは、すべてPTA会長の経験で学んだ 〜その1〜」の続きです。

僕は、雇用関係がなく強制力を発揮できないPTAという組織を運営したことで、自律型組織の実践トレーニングを積むことができました。

役員の女性たちは、会議で集まると雑談を始めます。
放っておけばいつまでも話し続けそうな勢いなのですが、それを遮って会議を始めると、場が固くなることを学びました。

そんな時に、黒川伊保子さんの著書「恋愛脳―男心と女心は、なぜこうもすれ違うのか 」(新潮文庫)に出会い道が拓けたのです。

僕も雑談に加わり会話を楽しみながら、徐々にPTAの話にスライドするという術を身に付けました。
例えば、食べ物の話で盛り上がったら、その流れで、「今度の行事の昼食にも役立つね」といった感じです。

このように会議が始まると、会長挨拶などありません。
通常は、会議進行表に従い司会が進行しますよね。
会議冒頭の会長挨拶では、PTAの目的や理念などの「根」の話をして、徐々に「幹」→「葉」と具体的な話に展開していきます。
しかし、カッチリと型にはめられた会議では豊かなアイデアは出ません。
毎年、決められた行事をこなすのなら問題ないのですが、僕の年度では行事の刷新があったのでアイデアが出る環境づくりが必要でした。

そもそも、集まった役員は、事前の案内通知を読んでおり、会議で話し合う議題を知っていますから、雑談からの流れで進めても何ら問題はありません。

話し合いが進むと、様々なアイデア(葉)が出ます。
僕の役割は、葉を集めて幹をつくり、根にまとめることです。
例えば、餅つき大会の企画会議の場合、葉とは、臼の個数とか、もち米の蒸し方、BGMといったアイデアです。
幹とは、そうしたパーツ(アイデア)を組み立てた、餅つき大会の全体像です。
全体のイメージを掴むことができると、また新しいアイデアが出る可能性があります。

時々、僕から「この餅つき大会は、本年度のPTAテーマである、『自主自立の精神』に沿っているかな?」と聞きます。
沿っていなければ、出たアイデアを理念に合う形にアレンジしてもらうか、別のアイデアを出してもらいます。

アジャイル的な方法です。

会長の挨拶は最後にします。
伝えることはシンプルです。

「ありがとうございました。皆さんのアイデアによって、素晴らしい行事になりそうです。PTA理念を体現したものだと思います」

この手法は、アイデア創出を重視する場合に有効です。
決められたことを効率的に遂行する場合では、従来の、根→幹→葉という順番に進めることが有効だと考えています。

カッチリと統率された会議に慣れた方は、気持ち悪さを感じるかもしれませんが、正解のない時代において、創造性を引き出す可能性に満ちた手法ですので、頭の片隅にでも置いていただければ幸いです。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです!

【セミナー、無料相談などのお知らせ】

指示ゼロ経営マスタープログラム9期(11月6日開講 全5回コース)

・自発的に共創するチームワークのメカニズム
・短時間で豊かなアイデアを出す会議の進め方
・全員参加のプロジェクトの組み立て方
・自発的、継続的にPDCAを回すための仕組み

社内研修のご依頼はこちら
みんなで学び一気に指示ゼロ経営の文化を創る。
指示ゼロ経営の社内研修は1ヶ月あたり3社のみ開催します。

講演依頼はこちら
新年度のキックオフに。業界団体の講演会に。時間があっという間に過ぎてしまうと好評をいただいております。

無料相談窓口「空」受付中
指示ゼロ経営についての疑問、質問や、各種研修の相談など
お気軽にどうぞ!

読者登録してね!
・読者限定セミナーのお知らせやブログの更新情報が届きます。
・外部機関が主催するセミナー(無料~3000円ほど)にご参加いただけます。