私たちが日本語をマスターした過程を人材育成に応用すれば、どんな人もが育つ

もし、人が思うように育たないという悩みを抱えていたら、相手のせいにする前に、環境を疑うべきだと考えています。

これはスズキ・メソードの創始者、故・鈴木慎一先生の直筆の書です。

「人は環境の子なり」

スズキ・メソードは音楽を通じた才能教育を80年間に渡り主宰しており、これまでに多数の世界的なバイオリニストを輩出してきました。
僕の息子も10年間ほどお世話になりましたし、僕の研修はスズキ・メソードの考え方をベースに構築しています。

先日、親友たちと長野県松本市にある鈴木慎一記念館に行ってきました。
ここには、人材育成のすべてがありました。

スズキ・メソードでは「どの子も育つ」「人は環境の子なり」を理念に「母語教育法」というメソッドを開発しました。

私たち日本人は日本語の達人です。ウチの近所の小学生は、マサチューセッツ工科大学の教授よりも達人です 笑

私たちは「ある環境」の中で自然と日本語をマスターしました。
その環境を音楽教育に応用すれば達人が育つはずだという着想から母語教育法は始まりました。

私たちは、親から強制されて喋り始めたわけではありません。家族が楽しそうに会話をしたり、話しかけてくれたりする中で、自分も会話に加わりたいという内発的なモチベーションが生まれました。

息子が教室に入った時、最初のうちはバイオリンを持たせてもらえず、挨拶の練習ばかりしていました。
その代わり、妻が練習をするのです。

1ヶ月ほどして楽しく弾けるようになると、息子が言います。

「僕にもやらせて」

この瞬間にバイオリンを渡すのです。

私たちが文法を学ばず日本語をマスターしましたように、スズキ・メソードでは楽譜は使いません。
CDを聞いて耳コピして、指導者と一緒に弾いてみるのです。

最初の課題曲は「キラキラ星」です。曲をマスターしたら次の課題曲に進みます。徐々に難易度が高くなっていくのですが、時々、簡単な曲も入ります。
その理由は、上達感を味わってもらうためです。

この教育法は職場の人材育成にも応用が効きます。

□親が楽しそうに演奏をしている
□耳コピして、指導者と一緒に、とにかくやってみる
□課題曲の難易度が徐々に上がっていく
□上達感が感じられる

こすした要件を職場で再現する方法はたくさんありそうですね。

何ができるでしょうか?
1つでもアイデアを出して実践してみてはいかがでしょうか?

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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