仕事を愉しんでいない会社は、社長も社員も「あの生き物」のような顔つきになる

僕は企業研修やホワイト企業大賞の審査ヒヤリングで多くの企業と接してきました。その結果、会社に入った瞬間の雰囲気を敏感に感じ取れるようになりました。

僕がお邪魔する会社は、どこも自由闊達な雰囲気があり、社員さんはイキイキ、ノビノビ、ご機嫌で愉しく働いています。

自分で決めることができる自由の喜び。
自分で決めたことで人に喜ばれる喜び。
仲間を大切に思える喜び。
成長の喜び。

これらを享受し、とても人間らしく居るのです。

こういう環境で人はクリエイティブになり、顧客から喜ばれる商品やサービスを作り出します。
顧客から喜ばれ、感謝の言葉をいただくことで、より社内の雰囲気が良くなるという好循環が生まれます。

対し、管理が強く自由のない会社では、「あの生き物」のような表情で働いている人が多いのです。

以前に僕のメンターから聞いた話ですが、殺虫成分の研究をしている方が、大手企業で講演を行ったそうです。
大きな会場に1000人以上が集まる大規模な講演会だったそうです。

司会者に紹介され、壇上に登り聴衆を見た時に、背筋がゾッとしたそうです。
その理由は、聴衆が普段自分が研究している虫のような顔つきをしていたからです。

虫の社会には、コロニーを維持するために必要な役割が3つか4つしかありません。
個性などというものは邪魔なのです。
個を滅し全体に尽くさないと集団を維持できないのです。

「1000という数は虫の生息単位で人間には合わない。そういう環境にいると虫化してしまうのかも?」と思ったそうです。

もちろん、大きな会社がみんなそうであるはずはありません。
社員数が多くても、人間の生息単位でチームを作りますから人間らしく働いている会社がほとんどです。

管理体制が問題なのだと思います。

なぜ、経営者によっては、人の個性を潰すような管理をしてしまうのでしょうか?
僕は、そこに恐れがあると感じています。
物事を自分の支配下に起き、制御しないと不安になる。
「これをインプットしたら必ずこのアウトプットがある」という因果律がないと安心できない。
社員に自由に発言されると怖くなる。

そういう意味では、そういう経営者も虫なのだと思います。

「弱虫」という、誰の心にも住んでいる虫です。

その虫は、正体を捉えてみると、本当に小さく弱い虫なのですが、捉えないと心の中でどんどん大きくなり、心を支配します。

有効な殺虫剤はありませんので、上手に付き合うしかありません。

まずは、心に住む虫の存在に気づくことから始めましょう。

というわけで、今日も素敵な1日をお過ごしください。

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