ONE PIECE好きは知っている「個性の発揮」と「調和」が両立するチームになる方法

「どんなチームが理想ですか?」という質問に、漫画の「ONE PIECE」を挙げるリーダーに何人も会ってきました。
個性的なキャラが集いながらも全体が調和するチームワークです。

まさに指示ゼロ経営が目指すチームワークですが、同時に、最も構築に苦労するチーム形態だと思います。

個性と個性が衝突してチームワークどころではなくなることが多くあるのです。
僕が知る方の中には、「こんなにも揉めるのなら、トップダウンの方がマシだ」と諦めてしまった人もいました。

どうすればONE PIECEのようなチームはつくれるのでしょうか?
そのヒントは、まさに作中にあると思います。

主人公のルフィが率いる海賊団「麦わらの一味」のメンバーは、それぞれの過去に辛い経験をしていますが、その経験をバネに強く生きてきました。メンバーは、ルフィの「海賊王になる」という夢に共感するとともに、互いの「過去の傷」を共有し認め合うことで絆を深めていくのです。

ものすごく大雑把、かつネタバレしないように説明しましたが、チームづくりの要諦を学ぶことができると思います。

個性が発揮されながらも調和するチームは、3つの要件から成り立ちます。

1、1人1人が自分の「本来のあり方」を知っている
2、仲間への理解がある
3、みんなが実現を望むビジョンがある

❚1人1人が自分の「本来のあり方」を知っている
個性は、その人の価値感の表れです。価値感は、何もないところに突然、降って湧いてくるものではなく、過去に経験した出会いや別れ、学び、体験などから紡がれてくるものです。
自分の過去を棚卸しすることで自分の個性の輪郭が見えてくることがあります。

同時に、過去と現在が繋がると、未来も観えてきます。
「自分は、過去にこういう体験をしたから今の価値感がある。そんな自分だからこんな未来をつくりたい」という構図です。

❚仲間への理解がある
ONE PIECEでは、互いの過去の傷を共有し認め合うことで絆を深めていきます。自分の過去から価値感や夢が観えてくるように、仲間のそれを知ることで仲間のことが深く理解でき共感が生まれます。
そういう意味で、僕は飲みニケーションは大切だと考えています。多くのリーダーが、「コロナ禍で飲みニケーションができなかったためにチームワークに支障をきたした」と言いますが、失ってみて初めて気づいた大切さなのだと思います。

❚みんな実現を望むビジョンがある
ビジョンは、みんなで話し合って生まれるものではないと僕は考えています。
たった1人の思いに共感した人がフォロワーになり。フォロワーが増え、やがて「みんなのもの」になるのです。
今、チームにビジョンがないならば、みんなで話し合うのではなく、リーダーが自分の過去から紡がれた価値感を知り、価値感が開花した未来=夢=ビジョンを見るけることです。
ビジョンがないチームにビジョンができると、価値感が合わない人が辞めていくことがありますが、リーダーは決して引き止めないことが大切です。
お互いの道を進むのがお互いにとって幸せなことだと思います。

「個性の発揮」と「調和」が両立するチームになるためには、対話が欠かせません。
自分との対話、仲間との対話を時間をかけて行うことだと考えています。

さて、10月7日(土)に東京で、僕の新刊発売を記念した出版記念イベントを行います。
テーマはまさに今日の内容です。
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