器の大きな人になろうとしなくていい。1ミリでも成長できる人になればいい。

「会社は社長の器以上に大きくならない」と言います。
僕は、本当にその通りだと思っています。
「大きく」とは規模のことだけでなく、質的な成長も含まれると考えています。

「器」とは何のことでしょうか?
多くの人が「人間的に完成された人」というイメージを持つと思います。

僕は、器の大きな人になろうとしなくて良いと考えています。
それよりも、「今、ダメな部分があっても、不器用でも、なんとか成長しようとしている人」になることが大切だと考えているのです。

社長だって完璧ではありません。
ダメな部分だってたくさんあります。
それでも、成長をしようとがんばる社長は。人と組織を成長させます。

先日、そんな社長の話を聞きました。
地方都市で小売業を営む男性社長です。

半年ほど前に、僕が主催する『無料相談窓口「空」』に申し込まれて、「社員さんを頭ごなしに否定してしまう癖がある」と僕に打ち明けました。
それで社員さんと衝突することも多かったそうです。

僕は、痛いほど彼の気持ちが分かりました。
なぜならば、僕にもそういうところがあるからです。
そして、この相談を他人にするのに、どれだけ勇気が要るのかも分かります。

僕に、言いづらそうに打ち明ける姿から、とても輝く生命力を感じたのです。
自分を情けなく思う、その気持ちは、裏を返せば、「成長したいんだ」という意思の表れです。

半年間で、だいぶ改善されたそうですが、先日の朝礼の場で、再び頭ごなしにやってしまったそうです。
しかし、朝礼の最後に、社員のみんなに言いました。

「申し訳ない。気を付けているけど、またやってしまった。次から気を付ける」と、謝ったのです。
すると、社長の奥様が、「またやったね〜」といじってくれました。
それを聞いた社員さんが、「ダメなところがあってもしょうがない」「一人で抱え込まなくていいよ」と温かい言葉をかけてくれたそうです。

社長は、そんな素敵な社員さんに感謝していましたが、奥様のいじりと、社員さんの言葉を引き出したのは、社長の、1ミリでも成長しようとする姿なのだと僕は思ったのです。

やがて、この会社には、「たった1ミリの成長」を見逃さない文化ができると思います。
社長が社員さんの成長を、社員さんが社長の成長を、社員さんが仲間の成長を、リスペクトできる風土です。
そうなったら、どんな困難にも耐える、強くしなやかな組織になると思います。

この出来事を、僕は、どうしても多くの人に知って欲しくて、今日のブログを書いたのです。

器の大きな人になろうとしなくていい。1ミリでも成長する人になればいいと思うのです。

それでは今日も素敵な1日を!

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