盛り上がる社内プロジェクトの立ち上げ方

ゼロからスタートするのと違って、今ある組織で斬新なこと興すのは大変です。
今ある組織は、今の仕事を遂行するために結成されたから、「違うこと」を始めづらいのです。
上手くいかない典型は、選抜されたプロジェクトチームをつくることです。
取りあえず、人だけ集めて「何か考えてくれ」という方法は上手くいきません。

僕も経験がありますが、行政などが主催で、地元の名士を集めて、地域活性化のプロジェクトを立ち上げますが、盛り上がらないんですよね。

最初に組織すると上手くいかないのです。
熱量が60点の人が何人集まっても、火は起きません。
新しいムーブメントは、「熱いアイデアが生まれ落ちてから組織ができる」という順番で起こります。

静岡県富士宮市の「富士宮やきそば」がそうらしい。
以前に朝日新聞の記事に載ったのですが、あのプロジェクトは非公式の場で発生したそうです。
商工会議所が主催した地域活性化プロジェクトが盛り上がらないまま最終日を迎えました。参加者が、「せっかくのご縁だから、終わったら飲みに行こう」と懇親会を開き、そこで富士宮やきそばのアイデアが生まれたそうです。

アイデアは、日常業務で「いっぱいいっぱい」でも生まれないと思います。
暇から生まれることが多い。
暇な時に考えたアイデアは、現状を無視したものが多く、だからこそ斬新なのだと思います。

Google社には「20%ルール」といって、勤務時間の20%は、通常業務以外のことに、自由に取り組んで良いというルールがあるそうです。
Google Mapsなど、秀逸なサービスがその時間で生まれたそうです。

社内にイノベーションを起こすための第一歩は、効果のない業務を廃止し、暇をつくり出すことだと思います。

当社では、幹部社員は日常業務を一切、持たないという状態にしました。
幹部が新しいことを考え、プロジェクトチームを結成します。
結成は「この指とまれ方式」です。
周りのスタッフにも時間的なゆとりがあるので、気が乗った人はプロジェクトに参画できるのです。

こうして自然発生的に立ち上がったプロジェクトには熱量があります。
100点の熱量を持った人の周りに、60点くらいの熱量の人が集まり、対話を重ねるうちに60点が80点に上がっていくのです。
焚き火の炎が大きくなっていくようなイメージです。

プロジェクトがスムーズに立ち上がるためには、できるだけ上司の許可なく始められることも大切だと思います。
大抵、上司の頭は古いので、まともに相談したら却下されてしまいます。
ガチガチの組織は、なんだか分からない役職を持った上司が、何人もいて、1人づつ許可をとっていかなきゃいけません。
ブルース・リーの死亡遊戯のようなことをやっていては、挫折してしまいます。

□プロジェクトは「組織ありき」で始めない
□暇な時間をつくる
□できるだけ許可なく立ち上げられるようにする
□たった1人が言い出しっぺになり自然発生する環境をつくる

社内に色んなプロジェクトが立ち上がり、中には炎が消えてしまうものもあると思います。
しかし、いつしか豪快なキャンプファイヤーのように燃え盛るものがあると思います。
それが自社の未来を支える大黒柱になるかもしれませんよ!

ではでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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