組織が変わらないのは、リーダーが持つ「正義」に原因がある

僕の周りには、時代が変わり、企業経営を変えざるを得なくなったという人がたくさんいます。

・失敗を恐れて挑戦しない風土を変えたい。
・指示待ちの文化を、自発的に行動する文化に変えたい。
・数字ばかり追っていて、ギスギスした雰囲気を変えたい。

特に、2代目、3代目の後継社長は、社長に就任した瞬間に、こうした課題に向き合う人が多いように、僕は感じています。

会社の文化を変えるのは、とても大変です。
時間もかかるし労力も要ります。無理して変えようとすると、メンバーとの衝突も起きます。

僕は、文化の変容は発酵食品のようだと思っています。
発酵食品は自然の力で醸成されます。
環境を整え、待つと「なる」もの。
無理して手を加えると良いものは作れないんですよね。

人の組織も同じで、自然な変容が一番だと思います。
しかし、それを妨げるものがあります。
それは…

「正義」

です。

文化の変容は、尽きるところ「仲間づくり」だと思います。
新しい価値観、考え方に賛同する仲間が増えていくのです。
文化が変わる時は、以前の価値観・考え方が変わる仲間が増えていきます。

少年マンガの世界では、死闘を重ねることで仲間になりますが、企業で同じことをやったら、そこは修羅の国です 笑

正義を持つと、悪が生まれます。
社内で、新しい文化を作る人が、自分を正義と思うと、旧文化で生きる人や、変わらない人を悪と捉えます。
厄介なのは、仲間ができた時です。
正義の結束力は強く、同じ正義を持った仲間が集まると、そうでない人を排除したくなります。

正義を推し進めると、分断が深まるだけで、文化の変容は起こりません。

そこで、中には、大鉈を振るうリーダーもいます。
反対勢力を徹底的に排除するのです。

この方法は、外科手術のような即効性がありますが、メンバーの心にトラウマを植え付けます。
「リーダーは、イザとなったら自分を切り捨ている」という事を心の深い部分で学ぶからです。
結局、醸成されるのは「私に逆らうものは排除する」という文化です。

文化の変容は、愉しんでいるところに仲間が集うことで起きると考えています。

日本書紀に、その効果を見ることができます。

天照大神が岩戸に閉じこもってしまい世界が真っ暗になってしまったという話です。周りが説得しても出てこない。そこでとった策が、皆んなで楽しく踊るという作戦です。外から聞こえる楽しそうな声が気になって、ついに岩戸を開けてしまった、という話です。

もし、「天照大神、あんたは間違っている」と言ったら、ずっと、岩の中に引きこもっていたと思います。

変な正義なんか捨てて、愉しむことだと思います。
そして、「仲間が増えたら、もっと愉しいだろうな〜」と願い、誘うことです。

それが自然な発酵=変容を実現するのだと思います。

てなわけで、今日も愉しみましょう!

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