部下の責任感は、あなたのリーダーシップの映し鏡である

「あの人は責任感がある」「無責任な人だ」と、いとも簡単に他人を評価しますが、それで問題が解決すれば苦労はしません。
その理由は責任感は個人の資質にもよりますが、周囲との関係性で決まるからです。
特にリーダーとの関係性で。

どうでもいい事例ですが、「懇親会場への移動」でよくそれが見られます。
3〜5人くらいの集団で、みんなが「誰かが会場を知っているだろう」と思い、変な方向に歩き続けることがありますよね 笑

もし1人でいれば自分で調べて移動します。
「誰かが知っているだろう」と思い合う関係性ができ、それが依存=無責任を生むわけです。
まあ、朝が来るまで歩き続けるわけがなく、途中で気づき、その時点で自律的に役割が生まれチームになりますがね。

さて、部下の責任感に関しては、実はリーダーとの関係性で変わってくることが分かっています。
メンバーを責める前に自分の接し方を見つめ直して欲しいと思い今日の記事を書きました。

独善的専制型

ひとりよがりで独裁的なリーダーシップです。
基本的に部下のことは信頼していません。
業務、工程を細かく分解しマニュアル化をして、業務に適した人材をそこに当て、アメとムチの使い分けで部下の行動をコントロールします。
「部下に頼らずとも経営ができることが重要」が口癖です。

こういうリーダーシップのもとでは、経営の上層部は責任感を持ちますが、それ以外の人は責任感は持ちません。
低い評価を受けたくないからやるという動機が主で、責任感とは違います。

もし社員さんに責任感が足りないと感じたら、この関係性になっていないかチェックしてみてはいかがでしょうか。

相談型

信頼関係で成り立つリーダーシップです。
マメな報連相を通じ意思決定をしますので、独善的スタイルよりはメンバーは責任感を持ちます。
しかし、実はリーダーは意思決定に対する支配権を持ちたいと思っており、部下にそれがバレていることが多いのです。

そして、意思決定の最終責任者がリーダーなので、上手く行かないときも「リーダーの責任」と捉えられ真の責任感は持ちません。
成果が出なかった時に、リーダーが自分に矛先を向ければ良いのですが、メンバーに向けると信頼関係は一瞬で破壊されます。

もし社員さんに言い訳が多いと感じたら、成果が出なかった時の言動に注することが大切だと考えます。

集団参画型

指示ゼロ経営の世界です。
信頼をベースに、メンバーが主体的に意思決定をします。あるいはリーダーも輪に入り一緒に考えることもあります。

「自分たちで決めたことを」「自分たちで責任を持って遂行し」「改善を繰り返す」…この一連をメンバーが主体的に行います。

ただし最終的に責任を取るのは肩書上のリーダーです。
メンバーたちは「果たす責任」…つまり途中で投げ出したりせずに「改善を繰り返す」責任を果たします。
参画することで自分事になり、より上質な意思決定をし責任感を持ちます。

さて、いかがでしょうか?
大ざっぱな説明でしたが、メンバーの責任意識は、あなたのリーダーシップの健康診断になると思います。

たまにで良いのでチェックすることをお勧めします。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい。

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