トップダウン組織では社員は指示命令で動く、自律型組織では◯◯で動く

社員の自発性、主体性を信頼し仕事を委ねたい、そう思い指示命令をやめたのに思うように社員さんが動かないことがあります。

原因はいくつか考えられます。
・みんなが実現を望む未来がない
・実力が足りない
・人間関係が悪く心理的安全性に欠ける
・チーム単位で課題に取り組んでいない
・失敗を許さない雰囲気がある

などなど様々ですが、今回はもう1つ、非常に重要な要件について考えたいと思います。
それは「情報が開示されているかどうか?」というものです。
トップダウン組織ではメンバーは指示命令で動きますが、自律型組織では情報で動きます。

具体的には…
1、情報を読み解き現在の課題を発見する
2、情報をもとにアイデアを出す
3、行動した結果を情報をもとに分析する

この一連をやるためには情報が不可欠ですよね。
だから必要な情報が開示されていることが欠かせないってわけ。

例えば、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」の中でもそんな場面が登場します。
神回と言われる、大久保恒夫さんの物語です。
大久保さんはユニクロや無印良品を立て直した凄腕コンサルタントです。

大久保さんは、2007年に成城石井の社長に就任しました。
(成城石井とは首都圏を中心に展開するスーパーマーケット)

番組の中で、リニューアル(改装)したお店が紹介されていました。
そこでは、店長と売場責任者と思しき人がパソコンで商品の売れ行きを分析する場面があります。

ある商品がまったく売れていないことに気づき、すぐに売り場を変えるという対策をします。
しばらくして再び数値を分析します。

サラッと紹介されているのですが、重要なことは、これを店長1人でやらずにメンバーとやっていることです。

番組の中で、大久保さんは「機械的に指示で動くのではなくて、現場の人が自分で考え行動し、行動の結果を見ながまた行動する、これができれば何でもできる」とおっしゃっています。

紹介されていたお店ではそれができているので、リニューアルという重要な日でありながら、大久保さんは店舗を見に行ったのに、30分ほどで帰ってしまいました。

社員さんは意思決定に必要な十分な情報を持っているか?
チェックしてみてはいかがでしょうか?

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